harunoshinのブログ

自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進のブログ。

船橋市に存在した達人!努力と年月が磨いた腕と包丁!「中華料理 永楽』(前原駅/船橋市前原東)

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いやぁ~お腹が空いていたのですよ・・あの時(いつも)は・・・。今回はちょっと意味あり気な冒頭で始める自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進です。そんな日にたまたま出会ったお店・・・そこには達人がいたのです。そんな出会いを誰かに伝えたくて、「さくらぶ」のエリアから少し離れた船橋市のお店を紹介しちゃいます。

場所(永楽/船橋市前原東)

そのお店は新京成電鉄前原駅から約700M程の所にある閑静な住宅街の中にあります。余談ですが、何故か町中華には「楽」と言う文字を使う事が多いですね。

閑静な住宅街に存在する町中華「永楽」。何やら名店の匂いがしますね~。

 

何故か横には「うなぎ」の文字の暖簾が・・・「中華なのに”うなぎ”?」もう分けわからんマッスルなイチバですが、一つだけ言える事があります・・・それは「イチバは”うなぎ”中華も大好き」だという事。

お店の外に貼られたメニューの写真からも、かなりのメニューの数と言う事・技術的に高いという事が分かります。これは入る前から期待マッスルですね・・・(お腹すいてテンション低め)。

 

晦日には「天然マグロ解体ショー」を行う告知もあります。もう、何がなんだか・・・・。

お店に入る前から色々と高いスペック独自の世界感を感じさせますが・・・・・・兎にも角にもお店に入ってお話を聞かない事には始まりませんね。

 

まずは入って食べて、話を聞いて、そして最後まで食べないと始まりませんね。

 

店内・メニュー(永楽/船橋市前原東)

店内はTHE町中華とも言える雰囲気で、居心地の良さを感じます。カウンター8席に加えて、宴会用(30名程座れるらしい・・)の広い座敷も奥にあります

赤いカウンターは町中華らしい雰囲気。何かいいなぁ!!

 

上のカウンターの写真左には宴会用の座敷がある。と、言う事はメニューの引き出しの多さは期待できる。

宴会用の座敷があるだけにメニューの数も多いですね。今回も悩みますが、やはり中華料理店だけに「炒め技術」に期待して「タンメン」を注文しました。

「麺類は”タンメン””モヤシソバ”が出るね~。じゃあ両方作ろうか!!体大きいから食べられるでしょ??」と店主の髙橋さんは気さくに話します。

・・・って言うか・・・

 

見ると注文した2品はどちらも¥500-・・・すごいリーズナブルだ。メニューの数も多い

タンメンモヤシソバ安っ!!!!!!

値段に驚いていると、「注文待っている間に暇だから野菜切ってたよ」髙橋さん

 

これを10分ぐらいで切ったらしい・・・。

見ると・・・・・

 

切ったと言うか・・・・

 

もはや造形・・・・・

これは飾り切り・・・・・しかも速いですね。これは凄い予感がしますね・・・。

「じゃあ調理に入るよ」髙橋さんはゆっくり厨房に向かいます。

 

調理(永楽/船橋市前原東)

店主の髙橋さんにお願いして調理を見学させてもらいました。

見せて頂いた寸胴の中身。色々な素材が入っている。

「スープは鶏ガラ・豚ガラ・昆布・ニンニク・生姜・長葱を2時間程煮込んで作るんだ。一回沸騰してから置いておくことで清湯スープに仕上がって、醤油のカエシは醤油と塩と調味料を合わせているんだよ。あとは、メニューにも書いてあるけど、メニューは全て薬膳を使っているんだ・・体に良いからね」髙橋さん

 

これが出来上がった清湯スープ。キラキラと輝いている。

まずはタンメンを調理して頂きました。

 

野菜などの具材を用意し、中華鍋に火を入れる。麺茹で用の鍋に麺を解して投入!!!

 

中華鍋に野菜・肉・ザーサイを入れて炒める。香ばしい香りと心地よい音が立ち込める。

 

調味料を入れて、更に寸胴のスープを中華鍋に投入。更に胡椒を投入!!

 

中華鍋には炒められた野菜と沸騰したスープが・・・美味しそう!これらが混ざり合って一つのスープが出来上がる!

 

同時進行で茹で上がった麺を・・・・

 

慣れた手つきでザルですくいあげ・・・・。

 

リズム良く湯切りする・・。髙橋さんの慣れた動きに驚かされる。

 

湯切りした麺を先に丼に入れて、中華鍋のスープと具を・・・

 

上から投入!!!色々なエキスの詰まったスープに食欲が刺激される!!!

 

これで完成!!!すでに麺・汁・具が一体化している!!!これは期待マッスルだ!!!

実食(永楽/船橋市前原東)

これが永楽のタンメンだ!ワンコインとは思えないビジュアル!

丼から立つ湯気からは香ばしい香りが・・・・。

こ・・・これは・・・・・・

 

「どう考えても美味しいやつじゃないですか!!!!」

一連の調理を見ていたせいもありますが、炒めた野菜の旨味と香ばしい香りギュギュギュっと詰まったタンメンを目の前に興奮状態!!

 

このオイリーで半透明のスープは・・・。

スープはオイリーで、動物系と昆布の旨味が効いてますね。炒めた野菜の香ばしさがしっかりと詰まっていて、「これぞタンメン!」と言いたくなる様な出来です。野菜を沢山乗せたラーメンをタンメンと思っている方が多いかと思いますが、美味しいタンメンは炒めた野菜の旨味がスープに溶け出しています。そう言う意味では美味しいタンメンの見本の様な作りですね。

 

スープのベースがしっかりしているので、野菜の香ばしさが生きている。

「これは美味しいですねぇ~!!!」薬膳を入れていると言われましたが、どちらかと言うとジャンクな味の構成で・・・町中華の王道を走るスープです。

 

麺は船橋市らしい、あの製麺所を使っているそうだ・・・。

は最近、使用しているお店を多く見る山田食品のウェーブがかった中程度の太さの物。加水率がやや高く、癖のないツルツル感が魅力ですね。茹で加減は若干柔らかめですが、この茹で加減が野菜やスープとの一体感を増しています。

 

具とスープを持ち上げる麺と茹で加減。これが麺・汁・具の三位一体を作り出す。

はタンメンらしく、野菜類ニンニク・キクラゲ・バラ肉に加えて・・・このお店のオリジナルであるザーサイが入ります。

 

野菜類は炒めてあるので旨味を纏った状態。絶妙な炒め具合に舌鼓!!

どの野菜もシャキシャキ感があり、炒めた野菜特有の旨味がありますね。ニンニクやキクラゲが存在感あり、特にキクラゲは箸休めとしての役割を果たしています。

 

大きめのキクラゲはプリプリ。このキクラゲが箸休めとしての役割を果たす。

特筆すべきはザーサイの存在。時折、ザーサイが口に入ると独特な酸味が口の中に広がります。これがアクセントになり、オイリーな口の中をリセットしてくれますね。麺・スープ・野菜がリズム良く口に入り、気づくと丼の底が見えてしまいます。

 

「このタンメン、かなり旨い!」

いや~ワンコインとは到底思えない完成度の高いタンメンですね。もちろん汁完しました!!

 

続いて出てきた「モヤシソバ」胡麻油と醤油のカエシでガラリと性格の違うスープで極上!

 

薬膳を使用したと言うスープを一番堪能できる「醤油ラーメン」。優しい味だ。

 

そして・・神がかった極上の味の「エビチャーハン」・・・これを食べたらリピートをしたくなる数珠の逸品!!

はっきり言って・・・・・・どれを食べても極上ですね!!!個人的には「エビチャーハン」「タンメン」又は「モヤシソバ」の組み合わせがお気に入りです。

 

お店のこと(永楽/船橋市前原東)

店主の髙橋さんにお話を伺いました。

只者じゃない料理人の髙橋さん・・どんな経験を積んできたのだろう・・・。

髙橋さんは千葉県佐原市出身で、学生卒業後すぐに飲食の世界に修行に出たそうです。

「実は、私の兄弟や親族は学者や学校の先生ばかりなんだよ・・でも、子供の頃から料理好きで飲食をやりたかったんだよな。あの頃は貧しい時代でね・・・物が食べられない時代だった影響もあるかな。」伺うと、高橋さんのお兄さんは国立大の教授だったとか。でも、そんな一族の中で飲食の世界に入る事に反対はなかったのですか??

 

料理とは無縁の一家の中で、高橋さんは料理人を志した。

「いいや、あの頃は長男でないと自分の事は自分でやらないといけない時代だったからね。家を継がないと人の2~3倍働かないとやっていけないから、努力はしたよ。」

こうして、料理人を志すために10代のうちに佐原を出て東京都内に向かったそうです。しかし・・・単身で佐原から東京に出て心細くなかったのですか?

 

東京に出た高橋さん・・修行先は??

「東京に向かうに当たっては兄の大学の寮に寝泊まりして、修行先を探したよ。」笑いながら髙橋さんは言います。

「それで、修行先として自由が丘の”永楽(現在は閉店)ってお店で小僧をやったんだ。」

なんで自由が丘の「永楽」を選んだのですか???

「実は飛び込みなんだよ(笑)。でも、教えてくれた先生(永楽の店主)が良かったんだろうね。永楽では色々な技術を教わったよ。」

たしかに、あの飾り切りはただものではないですね。実は、現在のメニューも店名も当時の「永楽」の影響を強く受けているそうです。

 

中華料理の修行を経て、スーパーの経営に・・この写真には当時外務大臣福田康夫氏からの花が。

「4年程”永楽”で修行した後に、自由が丘の閉店した魚屋を利用してしてスーパーマーケットを立ち上げたんだ。」髙橋さんは言います。

でも、何故中華からスーパーを??と伺うと・・。「元々経営に興味あった事もあるけど、近所にね・・福田康夫(元総理大臣)さんがいたんだよ。それで、福田さんから”人の出来ない事をやれ”って言われたのがきっかけ。だから、スーパーをやりながら大きなところに捌いた魚の食材を卸す仕事をしたんだ。」・・まさか、きっかけが元総理大臣の福田康夫とは・・・。意外な名前には驚きを隠せません

 

夫婦で船橋市へ引っ越し・・そこでストアを経営して・・そして・・・・・・。

「その後はバブル弾けて船橋に来て、ストアを経営・・それで、ストアの時代じゃないって思ったから・・20年ほど前に中華を復活させたんだよ。名前は修行先にちなんで”永楽”(笑)」回りまわって、修行時代の中華に戻ってきたのですね。

 

福田氏の言葉の通り「人の出来ない事」の一つ「マグロの解体ショー」。年末には多くの人が買いに来るとか。

「そこでも”人の出来ない事”をやろうと思って”薬膳”。体に良い物を使うのは良い事だから、研究したよ。それに、年末はマグロの解体ショーもやってるんだ。近所の人達に安くて美味しいマグロを食べて貰いたいしね。」笑いながら話す髙橋さんを見ていて、「人の出来ない事」は髙橋さんの「探求心」「努力」なのだろうと思いました。今では多くの常連さんに愛されるお店になっています。

 

どれを食べても美味しい「永楽」。また来ます!!!

 

 

マッスルコメント

永楽極上の1杯を食べて、イチバも自分磨きにスクワットマッスル!!!

 

 

【お店概要】
店名 中華料理 永楽
営業時間 11:30~21:00
定休日 金曜日・第3木曜日
支払い 現金のみ
電話 047-478-4735
住所 千葉県船橋市前原東5-33-18
(上記の情報は記事作成時点でのものです)

※飲食時、写真を撮影する時のみマスクを外しています

イタリアンからラーメンへ!父の挑戦が紡いだ家族の絆!!!「伊太そば」(京成実籾駅/千葉県習志野市)

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先日、不意に「ラーメンの魅力って何ですか?」と聞かれて「食の異種格闘技戦だから」と即答しました。「ラーメンってルールなしで美味しければいいじゃん」と言う所に魅力を感じている自称日本一ラーメンを食べている(自分調べ)こと一場治之進です。今回はそんなテーマにピッタリのお店に来てみました。

 

場所(伊太そば/千葉県習志野市

場所は京成電鉄実籾駅から約150ⅿ程の所で、アクセスはかなり良いですね。駅近くだけあってコインパーキングも多く見られます。

お店は実籾駅から近い場所なのでアクセスが良い。ロータリーから商店街が広がる賑やかな街並みだ。

 

駅からは「実籾第一公園」を目指して歩くと分かり易いかもしれません。

実籾第一公園で見知らぬ奥様と意気投合してペタンク(陸上のカーリングと呼ばれているフランスの競技)をやっていると、イナムラ編集長との待ち合わせ時間になりました(実話)

 

駅から向かうとお店は左側に見える。写真には写っていないが、写真右側に広い公園(実籾第一公園)がある。

 

イナムラ編集長!!!豚骨イタリアンラーメンって書いてありますけど・・・。」と不思議そうな顔をするイチバ。

イチバが今まで食べたラーメンの中にはイタアンなラーメンもありました。それでもトマト×チーズと言うテーマのラーメンですが・・・・。こちらは、はっきりと「イタアン」と銘打ってありますね。これはマッスル気になります。

 

イタ飯ならずイタそばですね・・・イナムラ編集長・・イタそばってご存知ですか??」聞くと首を横に振るイナムラ編集長

と、横にメニューがあるので見ると・・・・。

 

良く見ると・・カルボナーラジェノベーゼポルチーニ・アラビアータ・・・・た、確かにイタリアンだ!!!

「あっ!!!本当にイタリアンだ!!!!イナムラ編集長!!!これは期待マッスルですね!!!」興奮状態のイチバ。

 

「しかし・・こう多種多様だと悩みます・・」お店に入る前から金縛りにあうイチバ。

 

悩んで悩んで悩んだ挙句・・「やはりアラビアータかなぁ!!」カルボナーラは譲れない!!」意見の分かれるイチバイナムラ編集長

 

「じゃあお店の方に決めてもらいましょう!!!」結局の所、空腹で早く食べたいイチバ。

 


店内に入ってビックリ!!(伊太そば/千葉県習志野市

店内に入ると、独特な空間に驚きます。カウンターの並びはラーメン屋風ですが、暗い中に温かみのある店内は引き込まれるような落ち着きを感じます。

席はカウンターのみ8席です。

「いらっしゃいませ~。」オーナーの木村君佳さん(以下、君佳さん)が出迎えてくれました。

 

コンクリートの様な色の壁が良い味を出している。何故か温かみを感じる手作り感がある。

 

店内メニュー。現在提供されているラーメンは4種類。どれも個性的なので悩んでしまう・・。こういう時は・・・。

どれがオススメかを店主の木村浩章さん(以下、木村さん)にお伺いするに限る。

 

木村店主の推しは「アラビアータ」

「実はどれも特徴があって、好き好きなんですよ。皆さん1度食べると同じものを何度も頼むぐらいですから。でも、よく出るのはカルボナーラ僕が個人的に好きなのは”アラビアータ”かなぁ・・。」2人同時にガッツポーズするイチバイナムラ編集長

 

ちなみに君佳さんのオススメはカルボナーラらしい・・・。

それならばと・・カルボナーラ「アラビアータ」を注文します。更にイチバの強い要望(と、言うか限りなく懇願に近い)によりメニュー左下の「伊太めし」も追加しました(イチバ、隠れてガッツポーズ)。

 


 

調理(伊太そば/千葉県習志野市

木村さん夫妻にお願いして調理を見学させて頂きました。

「実は作り方やスープなどは諸事情であまり多くは見せられないんですよ~言えるのは豚骨スープとメニューそれぞれの4種のペーストを使っているぐらいですかね。カルボナーラだけは玉子が固まるので丼でペーストスープを合わせますが、他は鍋で合わせます。」木村さん

いえいえ、それだけでも教えて頂けて感謝です。

 

スープを小鍋に入れて温める。豚骨スープは透明度のある清湯だ。

 

麺を「てぼ」に入れて茹でる。厨房の中は湯気が立ち上る。

 

ペーストを丼に入れる(カルボナーラ)その後にスープを丼に入れる。

 

「55秒で茹で上がる」と言う麺。ゆっくりと湯切りして、丼へ。

 

チーズなど、盛り付けをして完成!!夫婦の連携が凄い!!!

 


実食(伊太そば/千葉県習志野市

これが「伊太そば」カルボナーラだ!!!チーズのクリーミーな香りが丼から立ち込める!!!

着丼すると、イチバは驚きます・・・

「ぶ・・ぶ・・・ブラーヴォ(素晴らしい)!!!!!」

 

イチバの顔が異次元な状態になっている。それもそのはず、丼から立ち込めるチーズの匂いにイチバは逆らえるはずがない。

今まで見たことのないビジュアルにイチバは興奮します。それもそのはず・・・・美しいビジュアルは「これがラーメン??」と思ってしまう程オリジナリティーを感じます。

 

白濁スープにはやや黄色がかったオリーブオイルが映える

スープはややライトな豚骨ベース濃厚なカルボナーラの味が重なります。チーズオリーブオイルなどのミルキー×コクの香りが口の中に広がり、一瞬遅れて鼻を抜けて行きます。一言で言うと、これは完全なるカルボナーラ・・・・。面白いのは、カルボナーラ風のラーメンでなく、カルボナーラでもありラーメンでもある不思議な世界ですね。不自然さが全くないので、かなり引き込まれるスープです。

 

「どんな味なのだろう・・」と一口・・。

 

「こりゃあ凄い!!!新しい次元のスープですねぇ!!!」かなり感動するイチバ。

はサッポロ製麺の中細ストレートで、特注麺だそうです。加水率がやや少なめで固め(アルデンテ)な茹で加減。ラーメンでもありパスタでもある様な不思議な食感です。麺をすすって噛むと・・小麦の良い香りを感じます。

伺うと麺にはパスタに使用するデュラム小麦国産小麦を使用しているそうです。

 

デュラム小麦と国産小麦をブレンドして作られた特注麺。コシとしなやかさと小麦の香りを楽しめる麺だ。

パスタで使う小麦を使用しているとは言え、カルボナーラなスープにも不自然さが全くなく合うのにはビックリです。スープの香りと旨味を麺が持ち上げるので、麺とスープの一体感は抜群です。

 

スープが、麺が、・・と言うより、スープと麺の一体感が凄い!!見事にラーメンとパスタのハイブリッドを成り立たせている。

生ハムアスパラベーコンバジルで、見事にイタリアンに仕上がっています。通常にラーメンに使われる素材で無いのに、ラーメンの具材と同じ役割を果たしているのは面白いです。特に生ハムは塩分をまとった旨味がスープにしっかりとマッチしていますね~。箸休めのアスパラも違和感なく丼に収まっています。

 

色合いだけでなく、しっかりと役割を果たしている具材。この完成度は凄い!

一言で言うと、超がつくレベルで高い完成度を感じます。ここまで違和感なくイタリアンをラーメンに落とし込むのは凄い!

 

極上の1杯を汁完しようとすると・・・・・・・・

 

 


 

イチバが汁完をしようとすると・・・・・・

「ちょっと待って下さい!!!!」木村さん

「先ほど注文した”伊太めし”をスープに投入してみて下さい。」・・と言われるので

 

これが「伊太めし」。まさか・・これをドボン???

 

「伊太めし」をドボンして、レンゲですくうと・・・・

「こ・・・・・・これは極上リゾット!!!!!イチバは感激します。

ただのライスでなく、焦げ目のついたピラフ風のライスなので・・・カルボナーラにピシャリです。これは驚き!!とっても極上です・・・

 

美味すぎてレンゲが止まらない・・・お腹に余裕があれば「伊太めし」は是非頼みたい!!

じゃあ店主の木村さんにお話をお伺い・・・・・・

あれ?????イナムラ編集長??

 

「ち・・ちょっと待っててください・・・今、いい所なんで 」イナムラ編集長は相当気に入ったようだ・・・。

 

ちなみにちょっとピリ辛「アラビアータ」も極上!!!どちらも甲乙つけがたい。

 


 

お店のこと(伊太そば/千葉県習志野市

店主の木村さんにお話を伺いました。

相当な完成度のラーメンを作る木村さん・・・イタリアンの経験がありそうだが・・・。

店主の木村浩さんは奈良県出身で、京都の調理師専門学校を卒業後に料理の道に入ったそうです。

「もともと料理が好きで、親が料理作っているのを見ているのが好きでしたし、両親が共働きと言うのもあって・・・子供の頃から昼食は自分で作っていました。調理師専門学校では最初は和食を専攻していたのですが、手の温度が高いと和食に向いていないと言われて洋食に変えました。」木村さんは言います。

伺うと、手の温度が高い方が和食を作る場合は氷水に手を入れたりしながら作るそうです。本当に厳しい世界ですね。

 

和食から洋食に切り替えた木村さん。これがターニングポイントだったのかもしれない。

「卒業後は京都の老舗の”菊水”と言うレストランに就職しました。3年ぐらい勤めました。」

「レストラン菊水」と言えば京都の四条大橋の側にあり大正5年創業と言う老舗の洋食店です。

 

実は、木村さんは多くの事を学ぼうと3年ぐらいを目途に違うお店に修行に出る事を決めていた。

「その後は鎌倉市”みかさ”と言うお店に入りました。実は、自分の中で3年ぐらい経ったら違う所で学ぼうって思っていたんです。色々な技術を学びたかったので。その後は和食居酒屋・創作料理なども経験しましたね。」

鎌倉市「みかさ」は現在は閉店していますが、松竹大船撮影所と共に歩み「カツメシ」で有名なお店でした。本当に多くの経験を積んで来られたのですね。あのラーメンを食べて納得です。

 

笑顔が素敵な君佳さん。実は前職は美容師だった。

君佳さんは千葉県千葉市出身で、美容専門学校卒業後は津田沼の美容院で働いていたそうです。木村さんと出会い結婚し出産のタイミングで美容院を退社されたそうです。

そんな二人にターニングポイントが訪れます。

 


「きむらさん家」の挑戦!(伊太そば/千葉県習志野市

結婚して家庭を持った木村さん・・・技術を磨く日々から独立へ・・。

「実は、ちょうど震災(2011年3月11日)のあったタイミングで帰れなくなった事あったんです。その時に”何かあったら子供と家族の元に帰れないな”って思って、独立しようと思いました。(君佳さんに)相談したら”じゃあ自分で店やれば・・やりたいんでしょ”って言ってくれました。」こうして実籾駅前に2014年「イタリアン酒場 きむらさん家」がオープンしたそうです。

 

イタリアンのお店「きむらさん家」をオープン。5年間で地域に愛されるお店に成長した。しかし・・・・

”きむらさん家”は5年ぐらいやりましたね。でも、お客さんは来るには来るのですが、街に合っていないのか・・客足が伸びなくなったんです。それで、2019年12月に”100万円売上を超えなければ店を閉めようか”って思っていたんです。」

「そんな時にあるTVの企画の募集があって、思い切って応募したらOKだったんです。」君佳さん

伺うと、そのTV企画は某会社の社長がお店をプロデュースすると言う内容だったそうです。

 

TVの企画は誰もが知る某大手社長がお店をプロデュースすると言う内容とか。

TV企画の為にラーメン作って、内装も変えました。ラーメンは毎日通って、向こうの担当者と色々試行錯誤しましたね。最初は魚介メインと言う話でしたが、今のイタリアンの形に落ち着きました。」

最後は木村さんが一番馴染んだイタリアンの形で完成したそうです。

 

イタリアンだったお店の内装、実は・・・。

 

味を作る為に頑張る木村さんと内装を作る君佳さんとお子さん。まさに「きむらさん家」が全力で生まれ変わろうとした。

「内装はTV企画の担当の方との共同作業でした。出来る所は私と子供でやったんですよ。ペンキを塗ったり、カウンターの端を削ったりは子供です。頑張りましたよ。」君佳さんが笑顔で言います。

 

壁にはお子さんが頑張った跡が残されている。

毎日クタクタになりながら、木村さんは味を・君佳さん達は内装を作りあげました。まさに「きむらさん家」が総出で生まれ変わろうとしたのですね。その甲斐あってか、イチバが食べる限り味もですが、その内装の完成度は相当凄いです・・・・このエピソードを聞きながら内装を見回すと、ご家族の頑張りが目に浮かぶようでした。

 

お子さんが書いたと言う看板。この文字には両親への応援の気持ちが込められている。

こうして2019年12月19日に「伊太そば」オープン。TVの影響もあってか一躍人気店になりました。

「ラーメン屋になって、イタリアンと違うと思たのは・・・一人で来てくれるお客さんが嬉しいって思いました。それに、オープンキッチンのせいか”おいしい”って声が聞こえたスープを飲み干してくれるのも嬉しいですね。」木村さん

「一人のお客さんを大切にしないとって思えます。」君佳さんも言います。

 

今後も増えていきそうなメニュー。これからが楽しみだ!

伺うと、TV企画のメニューだけでなく限定などでは「きむらさん家」の頃のレシピを使ったメニューも登場しているそうです。今後も増やしたいと言われていました。

そうなると、これから「伊太そば」がどう進化をしていくかが楽しみですね。今後も目が離せないお店です。

 

夫婦・親子で作りあげた「新生・きむらさん家」こと「伊太そば」!!これからも頑張って下さい!

 


 

マッスルコメント

木村さんに負けじと修行の為に山に来てダッシュマッスル!!!

 

 

【お店概要】
店名 伊太そば
営業時間 ランチ 11:00~15:00(LO14:30)
営業時間 ディナー 17:00~21:00(LO20:30)
定休日 月曜日・日曜日の夜
支払い 現金のみ
電話 047-409-8486
住所 千葉県習志野市実籾5-8-8
(上記の情報は記事作成時点でのものです)

‟好き”が生んだ幸せの1杯に舌鼓!!「らあめんclover」は日本の玄関口「成田」の雄!!(京成成田駅・JR成田駅/千葉県成田市)

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さんは「幸せ」って何だと思いますか??自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進の考える幸せは・・・「毎日美味しいラーメンを食べること(自分調べ)だと思っています。そんな悩みがなさそうな毎日を送る今日この頃です。

さて、本日は幸せな1杯を求めて日本の玄関口の成田に来てみました。

 

らあめんクローバーの場所・・そして・・・(千葉県成田市

京成電鉄京成成田駅から500ⅿ程の場所に「らあめんclover(クローバー)」はあります。成田市役所を目印に向かうと分かり易いですね。

趣ある京成成田駅。まさに日本の玄関先の観光地!!

 

京成成田駅から成田市役所に向かって坂を下ったところにある「らあめんclover(クローバー)」の近くの駐車場。ここでイナムラ社長と待ち合わせなのですが・・・・・・・・・。

あれ?

毎度お馴染みイナムラ社長と待ち合わせ・・あれ??隣にいらっしゃる、ちっちゃな女性は??

「イチバさん!!今日は”さくらぶ”編集長をやっている妻を連れて来ました。もし、私が来れないときは編集長が同行します。」イナムラ社長

・・・・・えええええええ???

た、確かに「さくらぶ」は女性らしい雰囲気のデザインですが・・。まさか、イナムラ社長の奥様が編集長とは・・・。知らない読者も多いのではないでしょうか???

 

「よろしくお願いします。」イナムラ編集長。カメラの扱いもイナムラ社長同様に慣れてそうだ!!心強い!

気を取り直して、3人で「らあめんclover」に向かいます。

 

成田市役所方面から向かうと左側に見える

 

木を基調にした店構えは女性でも入りやすい雰囲気だ。「らあめん」「clover」も文字が可愛い。

 

イナムラ編集長!!!ここは地産地消ならず「千産千消」がコンセプトみたいですね!!千葉県産にこだわっているのでしょう。

 

千産千消をイチバも協力したいのでラーメン食べに行きますね!!」イナムラ編集長の静止も振り払って入店するイチバ。

 


店内・メニュー(らあめんcloverクローバー₎ / 千葉県成田市

店内は落ち着いた雰囲気でカウンター5(8)席・座敷6席の計11(14)席です。現在はコロナ対策の為に席数を減らしているそうです。

 

ほんのり暗めの照明が落ち着いた雰囲気を演出している。

 

券売機・・そう、実は一番のお楽しみであり悩むべき相手!!

 

「1番人気」「オススメ」どちらにしようか・・・鶏・魚介・煮干しのトリプルも捨てがたい・・・・

 

更には「つけ麺」まぜそばも・・・・すでにイチバの頭はバースト寸前・・・。

つまり・・・・・・・5杯食べれば・・・

「まさか、5杯食べようとしてませんよねイチバさん・・・。」と心を読むかの様に笑顔でツッコむイナムラ編集長

 

「と、当然ですよ・・」と焦りながら「オススメ」「塩らあめん」をポチするイチバ・・。

「醤油らあめん」も食べたかったなぁ~と思いながら、「早めにリベンジするぞ」と心に誓うイチバ

 


調理(らあめんcloverクローバー₎ / 千葉県成田市

店主の藤岡さんにお願いして調理を見学させて頂きました。

 

鶏のスープは錦爽鶏のガラ・名古屋コーチンの丸鶏・ガラ、鶏ひき肉・モモ肉・豚ガラ・ゲンコツ・香味野菜を6時間煮込みます。魚介は鯖節・宗田鰹節・鰹節・煮干し・鶏節・昆布・椎茸で作ります。香味油は吉備高原鶏の鶏油ですね。」藤岡さん

それだけで、かなりの手の込み様を感じます。ちなみに「醤油らあめん」のカエシには入正醤油・ヒゲタ醤油など生揚げ醤油3種のブレンド「塩らあめん」のカエシは日高昆布・貝類・福しおなどを使うそうです。

まずはチャーシューを切る。提供前に切る事で酸化を防ぐのだ。

 

丼にカエシ・香味油を入れる。ゆっくり落ち着いた動きだ。

 

スープを小鍋に入れて温めながら、麺を「てぼ」の中に入れて茹で始める。

 

麺を解す。かなり集中しているのが分かる。

 

小鍋で温めた黄金色のスープを丼に入れる。

 

特徴的なリズム&静止の湯切り。麺を傷めない動きだ。

 

丁寧に盛り付けて完成!!!繊細な動きに見ていると息が止まりそうになる!!

 


実食(らあめんclover₍クローバー₎ / 千葉県成田市

これが「らあめんclover」「塩らあめん」。この美しいビジュアルは凄い!!

 

「美しいスープですね~食べるのが勿体ないですよ!!」と言いながら獲物を狙う目になるイチバ

スープはファーストインパクトで鶏の強くて優しい香りと旨味が口の中を突き抜けていきます。魚介はサポートに回り、肉厚な鶏がメインですね。これは驚くレベルの旨さです。一言にただ上品と言うだけでなく、素材がしっかりと役割を果たし計算されたフォーメーションが組まれた様な完成度。これは凄い・・・・。

 

これが黄金のスープ・・・はっきり言って「旨い」なんてレベルではない!!「極上!!」

イチバが驚いていると・・・「うわっ!!このスープ美味しい!!!」イナムラ編集長が感嘆の声をあげます。・・そりゃあ、驚くでしょうね・・このレベルのスープならとイチバは頷きながら納得してしまいます。

 

スープを一口すすると・・・・

 

「旨っ!!!」イナムラ編集長もイチバも驚く!

正に、色も味も黄金

黄金の色黄金の味ですね・・・。

 

「す・・スープが旨くて止まらない!!」

千葉県東金市中村製麺の中細ストレートで、適度なパツパツ感が心地よい麺です。茹で加減もベストに近いですね。麺を持ち上げると鶏油をまとって口に入るので香りと食感を楽しめます。この麺はピシャリとハマっていますね。

 

中細ストレート麺はスープの旨味をまとって口に入る!!

柚子ホウレン草フライドエシャロット・海苔・肩ロースチャーシューで、ピンクの低温調理のチャーシューを噛むことで肉の旨味が口の中に広がります。フライドエシャロット柚子がスープにばらける事で、スープ全体に清涼感や香ばしい香りがコーティングされています。

 

肩ロースチャーシューは低温調理!!ジュワっと肉の旨味が口の中に広がる!!

はっきり言って、首都圏屈指の完成度の高い1杯です・・・色々な素材が使われているにも関わらず、角が無く自然に口に入る旨さは感動レベル。

 

もちろん汁完!!!思わず笑顔がこぼれる旨さ!! 

 


お店のこと(らあめんclover₍クローバー₎ / 千葉県成田市

極上スープの余韻に浸りながらも、店主の藤岡さんにお話を伺いました。

 

イナムラ編集長も唸った極上の1杯を作る藤岡さん。食べたラーメンからも並の職人ではないはずだ!!

藤岡さんは千葉県四街道市出身で、高校卒業後は飲食の道に進みます。

 

実は藤岡さんの原点はラーメンを食べ歩く「ラーメンフリーク」だったのだ!!

「昔からラーメンが好きで、18歳の頃から食べ歩ていましたね。ラーメン王を目指して”TVチャンピオン”の予選にも出ています。」藤岡さん

TVチャンピオン予選出場と言う事は、並大抵のフリークではないですね。ちなみに、TVチャンピオンラーメン王選手権で優勝した方々は今やプロの評論家になっているケースが多いです。また、優勝は逃したものの・・出場した方々の中にはラーメン屋を開いて成功している方も多く聞きます。

 

ラーメンフリークの中でもTVチャンピオン予選出場者は別格なのだ。まさにプロの評論家の登竜門を叩いた事になる。

「私はあまりリピートしないタイプで、色々なラーメン屋を食べ歩きましたよ。」

ラーメンフリークあるお店を何度も通い、定点観測するリピーター・・それに、同じ店にはあまり行かずに常に新しい味を求めるコレクターがいます。藤岡さん後者になりますね(ちなみにイチバもコレクターです)

 

藤岡さんもイチバと同じコレクター型ラーメンフリークだった。

「24歳の頃に”ラーメン屋をやろう”と思って、修行先に選んだのは当時のラーメンサイトで日本一を取っていた九段斑鳩(東京都千代田区です。修行する決め手になったのは・・食べに行った時に並んでいると食べ終わったカップルが笑っているんです。その顔が忘れられなくて”ここにしよう”って思って九段斑鳩の門を叩きました。」藤岡さん

最後は食べ終わったお客さんの表情で決めたのですね。確かに、美味しいラーメンを食べるとお店を出た時は自然に笑顔になりますね。

 

ラーメン屋を志すに当たって、決め手になったのはお客さんの表情。さすがの食べ手としての視点・・。

九段斑鳩と言えば、当時は「青葉インスパイア系」・・現在で言う豚骨魚介から始まった全国トップクラスの知名度のお店です。

 

藤岡さんの腕は首都圏トップレベルのお店で鍛えられた。

アパレル関係を実家に持つ坂井氏が当時の最先端を走る店の内装の「新宿 武蔵」・・そして味の「青葉」・・・これを両方兼ね備えたお店として大きな話題を呼びました。今では東京駅にも出店しています。

九段斑鳩での修行時代は真面目だった方だと思います 笑。当時、ロックンロールワン(東京都町田市→現在は兵庫県尼崎市にてロックンビリーS1として移転)を食べて”鶏清湯旨いなぁ”って思って、そのスタイルのラーメンを意識していました。ロックンロールワンのみのスープで、僕も千葉県産の鶏と水でスープ作ってみましたが・・・旨味も香りもでなくて・・・。あれやこれやで足していって、今の味になります。」

 

確かに「醤油らあめん」は鶏清湯のど真ん中なラーメン。実はこちらも完成度は相当高い。

九段斑鳩での6年半程の修行を経て、2010年9月に成田に「らあめんclover」が開店します。店名は出身の「四街道」「千葉」を合わせたらに似ていて、そこから「らあめんclover」となったそうです。

 

店内には千葉を愛する気持ちが書かれている。

千葉県産の素材にこだわっている事から、店内に書いてあるhibaLOVEamen。この言葉も「clover」と読めますね。

「実は成田山が近いから「卍」という案もあったけど、親方(坂井さん)に海外進出する事を考えて付けたらと言われて変えました。」藤岡さんが言っていました。

 

美味しさで多くの人々を幸せにした「らあめんclover」

今後について伺うと・・・・。

「今後は”鮮魚”も考えています。近くに市場もありますし、魚のアラは安く出せるので。それに、人材があれば支店も出したいですね。今のお店も今日より明日の方が美味しく作っているので、毎日味が違います。」

まだまだ進化して食べる人を幸せにする「らあめんclover」。今後も目が離せないお店ですね!!!

 

藤岡さん!極上の1杯!御馳走様でした!! 


マッスルコメント

鶏清湯スープを食べて、鳥(カモメ)の上空で空気椅子マッスル!!!!

 

 

【お店概要】
店名 らあめんclover(クローバー)
営業時間 ランチ 11:30~14:00
営業時間 ディナー 18:00~22:30
※日曜日 11:30~15:00
定休日 水曜日(祝日は平日と同じ営業時間)
支払い 現金のみ
電話 0476-22-9683
住所 千葉県成田市花崎町766-2
(上記の情報は記事作成時点でのものです)

寿司からラーメンへ!満足出来る1杯250円に賭けた職人の魂!「このみ」

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皆さんラーメン食べていますか??自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進です。実は今回は・・・ある情報筋から印西市利根川付近に凄いラーメン屋さんがある」と聞いて一人で現地に向かいました。今回は「凄い」しか聞いていませんが、どんな「凄い」なんでしょうか???期待妄想空想大胸筋・・いや、胸が膨らみます。

 

場所(このみ/千葉県印西市)

情報ではJR成田線木下駅が最寄駅との事ですが、駅からは約1km程の距離ですね。これぐらいならマッスル徒歩圏内だと息巻いて、印西の街並みを歩きます。

最寄り駅はJR成田線木下駅と言う話だが・・・。

 

歩きます・・・・・・

建物が近くに存在しなくなっても歩きます・・・・・

 

歩いていると周辺は田んぼが広がる・・・パッと見た感じはラーメン屋はなさそうだけど・・・。

田んぼしか見えなくても・・・・あ、歩き・・・・

 

歩いていると段々と不安になる。「本当にラーメン屋あるのかなぁ」

本当にこの付近にラーメン屋があるのかなぁ???珍しく弱気になります。

 

「ん??何だあれ?」

・・・ん??

 

 

・・な、何か道に落ちてる(汗)

 

よ、よく見ると看板だ!!「ラーメン」って書いてある!!し、しかしこの金額は!?

 

看板を頼りに歩くと・・・・あっ!!ラーメン屋だ!!!

 

「何か、凄い価格帯のメニュー表が・・・」さすがのイチバも驚きを隠せない様子。

 

店の前には「これは川・海に浮いているブイですよね・・・。」かなり個性的な雰囲気を感じる。

 

良く見ると「KONOMI ZUSHI」と書いてある・・寿司屋さん??「このみ」と言うのは屋号のようだけど。

色々とツッコミどころも個性的な雰囲気もありますが、一つだけ分かる事は「ここはラーメンを食べることが出来るお店」と言う事で、それだけ分かれば「入店して確かめる」1択でしょう!!!

 

ラーメンさえ食べられれば細かい事は気にしない。さっそく入店。

 


店内・メニュー(このみ/千葉県印西市)

取材中も次々にお客さんが来る・・・。片付けが間に合わない状態の繁盛店だ。

店内は取材開始時にもお客さんが多く、アットホームな雰囲気。座敷4席×2・テーブル4席・カウンター3席の計15席です。

 

 

奇跡の価格帯・・・どれも美味しそうだが、ここはやはり・・・・・・¥250-のラーメン・・・。

色々と魅力的なメニューはありますが、ここはやはり¥250-「奇跡」ラーメンを注文します。

 

 

「あっ!!材料足りねえや!!ナルトないけど良いかい??あと2杯分だ!!」曽谷さん

まさかのスープ切れギリギリ(汗)←実話

ともあれ、何とかラーメンにはありつけそうです。

 

 


調理(このみ/千葉県印西市)

店主の曽谷さんにお願いして調理を見学させて頂きました。

「スープは豚骨・鶏ガラ・煮干し野菜で、煮干しの出汁の取り方のコツがあるんだよ。それは教えられないけど、煮干しは上手く出汁を取らないと・・しっかりした味が出ないんだ。醤油は俺は”ヤマサ”派なんだけど、この辺の人の馴染みあるキッコーマンを使っているんだ。」と、曽谷さん

丼にカエシ・調味料を入れる。ゆっくりと落ち着いた動きは経験値の高さを感じる。

 

麺を「てぼ」に入れて茹で始める。

 

丼に熱々のスープを入れる。良い匂いが漂う。

 

葱を切る。この包丁の使い方はラーメン屋さんっぽくないなぁ~。和食の職人の様な雰囲気がある。

 

茹で上がった麺を湯切りする。ゆっくりとした動作の湯切りだ。

 

麺を丼に入れて、麺を解す。

 

最後に具を盛り付けて完成なのだが・・・・。

海苔を提供前に切っている・・・・葱の切り方と海苔を提供前に切る・・これが調理中に印象に残りました。

 


実食(このみ/千葉県印西市)

これが「このみ」¥250のラーメン。チャーシューも乗っているし、どう見ても奇跡としか言いようがない。

 

キラキラと光るスープ・・・中々上品な味だ。

スープは大枠としてはノスラー(昔ながらのラーメン)の様ですが¥250-とは思えない程の出汁感で、上品な動物系の旨味と醤油のストレートな香りがメインになります。最後に後味として、煮干しをほんのり感じますね。

 

「このスープは引きがあるなぁ!」レンゲが止まらない!

派手さはないものの、雑味が無くしっかりとした作りです。一言で言うと「あ~ラーメン食べている」と言った印象ですね。

 

良い意味でシンプルに旨味が効いている。それでいて物足りなさがない。

 

珍来製麺所の中縮れ麺は、ズルズルとモチモチ食感が心地よい。

珍来製麺の中縮れで、モチモチ感と、「すする」瞬間の唇に当たる触感が良い感じですね。スープだけでなく丼全体のイメージにピシャリとハマっています。

 

「このズルズルがラーメンの醍醐味なんだよなぁ!!」見ての通り、麺量も多い。

バラロールチャーシューワカメネギ・海苔です。日によってはナルトも乗るそうです。

 

具材もしっかりしている。チャーシューも美味しい!!

「チャーシューはバラよりロースの方が提供する日は多いかな。もちろん自分で作っているよ。」曽谷さん

 

「こりゃあ凄い!!」イチバは相当気にいったようだ。食べながら感嘆の声をあげまくる。

チャーシューも小ぶりに見えますが、厚みはありますし・・・改めてすごいコスパだと思いますね。金額を抜きにしても、かなり美味しいラーメンです。

 

気づいたら汁完!!!旨かった!!

 


お店のこと

興奮冷めやらぬまま、店主の曽谷さんにお話を伺いました。

調理の動きを見る限り・・どうも普通のラーメン屋さんではない雰囲気の曽谷さん。

曽谷さんメロンで有名茨城県鉾田市出身で、学校卒業後すぐに東京の巣鴨寿司職人としての修行に入ったそうです。

「15歳で巣鴨寿司屋の小僧やってたんだよ。年齢??もう、東京五輪は2回目だな 笑。何だかんだで20歳の頃には一人で仕事任されていたよ。あの頃は景気良くてね~(寿司)職人が足りなかったんだよ。だから、数年で一人前になったりね。」懐かしそうに曽谷さんは話します。

 

15歳から寿司職人の道へ。ラーメンの作り方で海苔やネギを提供前に切っていたのは、その経歴からか・・。

その後、25歳の時に独立して寿司屋を始めたそうです。

「今で言う”つくば学園都市”でやっていたんだよ。その後は何だかんだで県南地区3店舗経営してたんだ。穂高”千両”黒潮って名前で。結局は10年ぐらいやってやめたんだよ。それから・・・・・」

「印西の木下駅の近くで居酒屋!!」隣にいた曽谷さんの奥さんがタイミングよくフォロー。

 

チャキチャキした曽谷さんの奥さん「おいらを写すなよ。」と言われたので、後ろ姿で(後ろ姿は了承済み)

「そうなんだよ。小料理屋をやっている知人に呼ばれて印西に来たんだ。寿司居酒屋で、所謂”カムバック”ってやつ 笑。それに、パチンコ屋の駐車場で”ラーメン屋台のおじさん”も7年ぐらいやったかなぁ~。」曽谷さん

「ち、ちょっと待ってくださいよ。ラーメンって・・・ラーメンの作り方は何所で習ったんですか??」

 

曽谷さんの技術の元は育った環境にあった。

「もともと俺の親父がラーメンの屋台を30年ぐらいやってから大衆食堂をやっていたんだ。それで、中学3年には親の手伝いをやっていたから、ラーメンぐらいは作れるよ。元々の親の作り方に加えて、出会った中華の職人に聞いたりして屋台のラーメンは作ったなぁ。」と、当然の様に曽谷さんは言いますが・・・中学3年の頃には人に出せる料理を作れた事になります。それに、曽谷さんのラーメンは正に「昭和の屋台の味」と言う事になりますね。

 

そして駅前から今の場所に移転した。ラーメン1本にしたのは1年程だと言う。

「この場所に移動してから、居酒屋でなくラーメン1本にしたんだ。朝までは大変だし、寿司をやるにも田んぼの中だし。それに何かね・・話題が欲しかったんだよ。だから¥250-なんだ。コンビニもラーメン出すだろうし、¥250-ならコンビニも出せない金額だろうしね。原価の計算は得意だから細かくやっているんだ。」曽谷さん。何だかんだで先を見据えて、大手コンビニに負けない様に・・と考えているそうです。

 

でも、この金額とは言え・・お客さんが引っ切り無しに来るのは凄いですね。

 

何だかんだで味も値段も極上ですが、店主夫妻の人柄が人気の秘訣だと思うイチバでした。

「そりゃあ、このお店は私でもってますから 笑」曽谷さんの奥さん

この雰囲気がお客さんに愛される一番の理由だと思いました。

 

曽谷さん!値段も味も人柄も極上でした!!また来ます!


マッスルコメント

曽谷さんのラーメンに負けない様コスパの良いトレーニング!!公園でメディシンボール投げマッスル!!

 

 

【お店概要】
店名 このみ
営業時間 11:00~15:00
定休日 水曜日
支払い 現金のみ
電話 0476-42-3768
住所 千葉県印西市大森4139
(上記の情報は記事作成時点でのものです)

ラーメンの神様と共に歩んだ「味の番人」のDNAを継ぐ名店!「大勝軒おはこ」(八千代緑が丘駅/八千代市大和田新田)

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毎日毎日、気候の変化が激しいですね。こんな気候の時は元気の出るラーメンを食べるに限ります。そんな定型文の様に「ラーメン」の単語が連発する自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進です。今回はどんな気候でも食欲の出る「つけ麺」を食べに八千代に来ました。

 

場所(大勝軒おはこ 八千代店 / 八千代市大和田新田) 

東葉高速鉄道八千代緑が丘駅から約1.2km程。イオンを横目に国道296号(通称:成田街道)を超えて先に進んだ商店街の中にあります。

東葉高速鉄道八千代緑が丘駅が最寄。1キロほど離れているが、直線で着くので徒歩圏内だ。

 

高津団地西通り商店街の中に今回のお目当ての大勝軒おはこ」はある。

 

お店の隣には商店街のコインパーキングがあるので、実質駐車場完備!!

 

大勝軒と言えば、実は大きく分けて3系統あります。東池袋大勝軒系(丸長系)永福大勝軒人形町大勝軒・・・多く見られるのは特に前の2系統ですが、それぞれ同じ名前でありながら関係はないそうです。今回の大勝軒おはこ」「つけ麺」の考案者「山岸一雄」氏の東池袋大勝軒の流れを汲むお店だそうです。

 

「イナムラさん!!!大勝軒の云々・・つけ麺の考案者で系統が云々・・」イチバのヲタクと興奮度がマッスル(MAX)

・・・と、言う事は

・・と、言う事は・・「モチのロンで」本日は「つけ麺」Dayですね!連載3回目にして先走るイチバ。

 

 


店内・メニュー(大勝軒おはこ 八千代店 / 八千代市大和田新田)

どこか温かい雰囲気の作りは東池袋大勝軒系に多く見られる作り。実はイチバはこの雰囲気が好きなのだ。

 

店内はどこか東池袋大勝軒を思わせる温かい雰囲気ですね。カウンター4席・テーブル4席・2席の計10席です。

何故か、東池袋大勝軒のお店に入ると、独特の麺の香ばしい香りがします。自家製麺だからでしょうか???この匂いを嗅ぐと「つけ麺食べるぞ~」と思うのはイチバだけじゃないでしょう。

「この匂いは何でだろうね。麺に玉子を沢山使うからかなぁ~」と店主の登山(とやま)さんは言います。

 

メニューはこの系統としては多め。「あつ」は麺が温かい「つけ麺」

珍しく券売機の前で悩まないイチバ・・「今日は”もりそば”です!!!もうその気マッスルです」東池袋大勝軒では「つけ麺」「もりそば」と言う。

 

「もう朝から”もりそば”ですよイチバは。」珍しく潔いと思いきや・・・。

・・・でも・・・

 

・・「もりスジ」も捨てがたい・・・。

 

その瞬間「僕は”もりスジ”食べますね」と、イチバの心を読むかのようにイナムラ社長がポチ。

 


調理(大勝軒おはこ 八千代店 / 八千代市大和田新田)

店主の登山さんにお願いして調理を見学させて頂きました。

美味しそうなスープが見える。

「スープは鶏ガラ・豚ガラ・豚足・挽肉・ニンニク・ニンジン・長葱・玉葱東池袋大勝軒と同じ内容。でも、うちは牛スジ煮込むから・・それを少し混ぜているよ。カエシは醤油3種(鳴川の濃口・薄口・ヒゲタ)とチャーシューの煮汁の計4種をブレンド。」調理をしながら登山さんが説明します。

 

 

麺を茹で、丼にはカエシを入れて・・かき混ぜる。

 

チャーシューは酸化を防ぐために直前に切る。ピンクの切り口が美味しそう!!!

 

丼に油を入れて、具を入れる。更に具を入れた丼を温める。「冷めたラーメンを出したくないから」登山さんは言う。

 

丼にスープを投入し、茹で上がった麺をザルに入れて水で締める。

 

流れる様な作業で完成!!!黄色く光る麺が食欲をそそる!!

 

 


実食(大勝軒おはこ 八千代店 / 八千代市大和田新田)

これが大勝軒おはこ」「もりそば」だ!!美味しそう!!

着丼すると、まさにTHE東池袋大勝軒「もりそば」です!!これは期待できるビジュアルですね~。

 

「これは数ある東池袋大勝軒のお店の中でもかなり”元祖”に近いビジュアルですね!!興奮マッスルです!」

つけ汁東池袋大勝軒の基本通りが三位一体となって口の中を突き進んでいきますね!!これは池袋で食べた「あの」味に限りなく近いです。昨今の「つけ麺」つけ汁はブリックス濃度(スープの粘度)が高い傾向にありますが、実は東池袋大勝軒「もりそば」は比較的サラリとしています。それでも麺にしっかりと絡むのが魅力です。

 

通常は濃いはずの「つけ汁」をそのまま飲んでも完飲出来るぐらい、自然な濃度と旨味!!

一口飲むだけで止まらなくなる中毒性がありますね・・このつけ汁は。どこか「和」の雰囲気がある独特な旨味です。

 

自家製の中太麺。昨今のつけ麺の流行りである極太ではなく、長年の歴史が裏付けた最高の太さとしなやかさで勝負!

自家製の中太ストレートで、黄色く透き通っているのが特徴ですね。昨今の「つけ麺」の流行りと言えば・・極太でやや固めの麺が良く見かけますが、こちらは本家同様に中太で柔らかめに茹でてあります。実は、この茹で加減でもコシが失われていない質の高さが東池袋大勝軒の麺の大きな魅力なのです。

 

「この麺が最高なんだよなぁ!!」手が止まらないイチバ。実は茹でる時間が増える事で旨味が何倍にも膨れ上がるのだ。

つけ汁に入れて一気に啜ると、口の中にの旨味が一気に広がります。その後に、その旨味をまとった麺の旨味と適度な抵抗が快感に変わります。極上の「ざるそば」のDNAを持った「つけ麺」と言った印象ですね。更に言うと、つけ汁の味の構成のバランスが凄いですね。伝統を守りつつも計算された様な作りには驚きました。

 

特筆すべきは肩ロースチャーシュー。旨味がしっかりと詰まっていてホロホロとした食感。極上!!

海苔・メンマチャーシュー玉子で、海苔以外は全て手作りと登山さんは言います。特に旨味を吸ったメンマが良い箸休めになっていますね。美味しいです。

 

左が乾燥メンマで右が戻したメンマ。じっくりと戻すと言う。

 

スープ割もせずに「汁完」!!!旨過ぎる!!!
イナムラ社長の食べた「もりスジ」もコクと甘めが効いた中毒性のあるメニュー。実際、イナムラ社長が唸った(実話)

 


お店のこと(大勝軒おはこ 八千代店 / 八千代市大和田新田)

店主の登山さんにお話をお伺いしました。

食べた感想として東池袋大勝軒LOVE」を感じる登山さん。何故ラーメン屋になったのか気になる!!

登山さんは千葉県市川市出身で、高校卒業後に東京都を本社を持ち群馬県にグループ会社を持つ電気関係の会社に就職したそうです。

 

サラリーマンからスタートした登山さん。ラーメンは元々好きだったらしい・・。

「元々ラーメンが好きだったんだけど、サラリーマンの時に横浜で仕事をする中で横浜家系ラーメンに出会って感動したんだよ。あの頃は環七とかもラーメン屋が多かったなぁ~特にコッテリ系が好きだったよ。登山さんの口からは90年代の名店の名前が次々に出てきました。話を聞く限り、かなりのフリークだったようですね。

「あとは町中華や町蕎麦が好きだったんだよ。ノスタルジックなお店が好きだったんだよなぁ。」

 

ノスタルジックな飲食店が好きだったと言う登山さん

そんなラーメン好きなサラリーマン生活を送る中でターニングポイントとも言える出会いが登山さんに訪れます。

群馬の会社の社長東池袋大勝軒が好きで、”あのラーメンを(群馬に)持って来れないか?”って言うんだよ。今でこそ群馬にも東池袋大勝軒のお店があるけど、当時はなかったからね。それで、東池袋大勝軒に行ったんだよ。」登山さんは言います。

東池袋大勝軒と言えば、冒頭にも書きましたが「つけ麺」を生んだ・・別名「ラーメンの神様」故:山岸氏のお店。イチバも2時間50分待ちで山岸氏の作る「もりそば」を食べた記憶があります。

 

群馬まで東池袋大勝軒のラーメン持って行ったんだよ。と登山さん

それより、池袋から群馬までって・・・何時間かかるんですか??その距離をテイクアウトするなんて・・・。

「それで、お店に聞きに言ったら・・当時の東池袋大勝軒番頭の柴木さん”いいよ”って言ってくれたんだ。麺とスープを別々にしてくれて。それを群馬まで持って行ったんだ。」

東池袋大勝軒柴木氏と言えば、長年「山岸氏」の右腕として腕を振るっていた伝説の職人ですね。別名「味の番人」と呼ばれていた凄腕の方です。まさか、あの柴木氏と知り合うとは・・・。

 

「柴木さんと知り合ったから群馬の社長の所にラーメンを届けられたんだ!!」

東池袋大勝軒で買って、群馬に届ける生活は続いたよ 笑。新幹線や車でね。それで、柴木さんと仲良くなったんだよ。」懐かしそうに登山さんは言います。

そんな生活の後に登山さんはラーメン屋をやろうと決意します。

「群馬の社長は経営している会社のゴルフ場の敷地内に出すか?って言ってくれたけど、”自分でやりたいから”と言ったよ。社長には今でも年末に麺を送るんだよ。”年越しラーメン” 笑」

 

「ラーメン屋をやろうと思って柴木さんに相談に行ったんだよ。」

「ラーメンの修行するに当たって、東池袋大勝軒柴木さんに相談に行ったんだ。そしたら・・・”全部教えてやる”って言ってくれて、マンツーマンで教えてくれたよ。」

こうして、2007年6月に大勝軒おはこ八千代店」を八千代にオープン。

 

登山さん自作の看板。こうして、努力と縁あって大勝軒おはこ」をオープン!!「自家製麺の文字が光る!!

「お店を出すにあたって柴木さん”おはこ”の名前を使って良いよって言ってくれたんだ。十八番って意味。」

その後に柴木氏「おはこ」の名で巣鴨にお店を出していますね。このエピソードだけでも柴木氏登山さんを感じます。

 

群馬の社長には毎年麺を送っていると言う登山さん

「始めは(群馬)の社長に麺を送ったら”ちょっと味が違うぞ”って言われたよ」登山さんは笑いながら言います。でも、社長さんも登山さんが自分が愛する東池袋大勝軒の看板でお店を出して嬉しいでしょうね。

オープン時は柴木氏とその弟子も応援に来てくれたそうです。もちろん柴木氏ファンのお客さんも駆けつけたそうです。柴木氏のファンのお客さんは色々と(味について)感想を言ってくれたそうです。こうして大勝軒おはこ」は軌道に乗る事になります。

 

かつては試験的に定休日に蕎麦屋もやってみたとか。

「現在はやってないけど・・定休日は弟子に”勝庵”と言う名で蕎麦屋をやらせてみたり、支店を出したりしたよ。今はここだけに集中しているんだよ。」

 

かつて本八幡で営業していた大勝軒おはこ 本八幡店」「もりそば」。しっかりと八千代の味を蹴踏していた。

 


神様と番人・・それに凡人(大勝軒おはこ 八千代店 / 八千代市大和田新田)

話していると・・・「麺を打つ製麺所も見てみるかい??」登山さんからそんなスペシャルなお誘いを受けて車で5分程の場所の製麺所に来ました。

 

ここが大勝軒おはこ」の麺を作っている製麺所。個人店でこんな立派な製麺室を持つお店はそうないだろう。

実は登山さんがオープン時から気を付けている事があるそうです。

 

この製麺所で毎日100玉以上の麺を打っているとか。使う卵もハーブのみを食べさせた鶏の「Mrイエロー」を使用。

「味を作る時に全部量を測らないと気が済まないんだよ。材料も業者に頼んでも量がピッタリじゃない事があるから、再度自分で測るんだ。麺を打っても最初の5玉と最後の5玉の重さを測って差が無いか確認するんだ。」

何故そこまでするのかと伺うと

柴木さんとか天才は測らないで感覚で作るけど、私は凡人だ。職人じゃない人間が職人になるには、こうしないと無理なんだよ。年とると薄味になったり、私は自分の事を信用していないんだ。お客さんの為に味は変えちゃいけないと思っている。作っていてもお客さんの表情を見て、何を残しているかも見る様にしている。何で悪いかをすぐ分かるようにしているんだ。それに、いつも同じ味にする事が大切だって思っている!味のブレは致命傷になるんだよ!

 

私は凡人だからこそ、この方法で14年間やってきたんだ。と言う登山さん。いやいや、ここまでのこだわりを貫く姿は凡人ではないですよ。

ちなみに麺に使う粉はTKTと言う国内外の小麦をオリジナルブレンドしたものだとか。卵の使用量もかなり多めに使っているそうで、それによりカン水の効きが和らぐそうです。

 

麺に使うオリジナルブレンドした粉。あの柴木さんも開発に携わったとか。

 

製麺に使っている製麺機。この機械にブレンドされた粉・・それに登山さんの技術で極上の麺が出来る。

 

製麺所の名前を持ってやっている以上は責任もってやってます。」と自信を持って答えた登山さん。まさに職人の魂を持った方だと思いました。今後も東池袋大勝軒の魂を持って頑張って欲しいです!!!

魂こもった極上の1杯・・御馳走様でした!!!

 


 

やはり気になって・・・

・・取材から数日後。

イチバはどうしても気になって東京都のJR巣鴨に降りました。

都内でも有数のラーメン激戦区であるJR巣鴨。ここに「味の番人」と呼ばれる方がお店を出しているらしい。

巣鴨から歩く事5分程・・・

 

ラーメンの神様の右腕とも言われた伝説の職人のお店があった。その方のトレードマークのオレンジのTシャツと同じ色のお店だ。

・・そう、「おはこ」の名を持つ「元祖」のお店であり・・・「ラーメンの神様」と呼ばれ、「つけ麺」の考案者である山岸氏の右腕として長年腕を振るっていた職人「柴木俊男」氏のお店。かつて東池袋大勝軒では「味の番人」と言う異名を持ち、登山さんの師匠でもある方・・・。イチバは緊張しながらお店に入ります。

 

これが登山さんの師匠である柴木俊男氏「もりそば」。優しく体に馴染む様な味わいは引き込まれる。

巣鴨「おはこ大勝軒で食べた「もりそば」柴木氏の人柄を表すように優しい味でした。そして、食べ終わった後に柴木氏に少しだけお話をお伺いする事が出来ました。

 

伝説の職人であり「味の番人」の異名を持つ柴木俊男氏東池袋大勝軒を語る上では外せない存在!!

「彼(登山さん)はサラリーマンから僕の所に修行に来たんだよ。真面目でね・・・全部教えたよ。味もスープも。彼は元気かい?」柴木さんは嬉しそうに言います。

先日の取材の事をお話しながら、店名にもある「おはこ」について伺うと・・・・。

 

登山さん「大変でも頑張れ」と言う柴木氏。少しだけのお話でしたが、イチバも人柄に惚れました。

「歌舞伎の世界で得意分野を”十八番(おはこ)”って言うんだよ。”つけ麺”はマスター(東池袋大勝軒の山岸氏)が作った大勝軒の十八番”だから店名に”おはこ”って付けたんだよ。」と言われます。

そう、東池袋大勝軒の看板である以上は「つけ麺」「十八番(おはこ)」。元祖のプライドと熱い想いが「おはこ」に込められていました。

 

店内には大きく”心”の文字が。

最後に柴木氏から登山さんにメッセージを頂きました。

大勝軒”心”。ただ頑張る努力以外は何もないんだよ!努力を続ければ必ず実になる!!」

「ラーメンの神様」から「味の番人」へ・・・そしてその魂は弟子へと引き継がれていく・・・大勝軒は本当に素晴らしい職人達のお店でした!!

 

まさに職人の魂を持った登山さん!!本当に本当に美味しい1杯でした!!また来ます!!

 


マッスルコメント

登山さん!!これからも頑張って下さい!!!!!応援してます!!

 

【お店概要】
店名 大勝軒おはこ 八千代店
営業時間 ランチ 11:00~15:00
営業時間 ディナー 18:00~21:00
定休日 月曜日(祝日は営業)
電話 047-458-1884
住所 千葉県八千代市大和田新田63-1
(上記の情報は記事作成時点でのものです)

 

※撮影・飲食の時のみマスクを外しています

 

時代を超えて常連に愛される千葉の古豪!!!「札幌らーめん パンケ」の1杯に感動!(京成八千代台/八千代市八千代台北)

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段々と秋が見えてきましたね。

こうなると「味噌ラーメン」が美味しい季節だと勝手に思う自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進です。味噌ラーメン・・・味噌ラーメンとブツブツ言うと、味噌ラーメンしかお腹が受付けなくなるから(自分調べ)不思議です。

本日は千葉県の老舗名店に取材に来ました。

 

場所(パンケ/千葉県八千代市

今回取材する「パンケ」京成電鉄八千代台駅からすぐの場所にあります。

「パンケ」京成電鉄八千代台駅の近く。アクセスは良好だ。

 

駅から歩くと赤い看板が右側に見えてくる。情熱の赤!腹ペコを助長させる赤!!

情熱的な赤い看板が食欲をそそりますね。まさに腹ペコマッスルです。

 

「ここが”名店”と呼ばれた”パンケ”の本店かぁ~久々に緊張するなぁ!!」老舗名店と聞くと縮こまるイチバ

 

暖簾に製麺所の名前が入っている。これは実は北海道に見られる”文化”なのだ。

実は、北海道・・特に札幌の方ではお店がオープンする時に製麺所が暖簾をプレゼントする風習があります。それだけに、ラーメン屋と製麺所は特別な関係と言う事になります。その独特な製麺所の中で先駆けとなったのが「西山製麺(西山ラーメン)」と言う製麺所。札幌の老舗のお店の大半が西山製麺を使っています。

つまり・・・・西山製麺を使っているという事は・・正統派の札幌ラーメン!!!!!

 

「こりゃあ早く食べ・・・いや、取材しないと」と先陣を切るイチバ。

 

 

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店内・メニュー(パンケ/千葉県八千代市

店内は所謂、昭和の中華料理店の様な趣のある雰囲気でカウンターのみ11席です。

カウンターのみの店内は厨房との距離が近いのが特徴。

取材とは言え、営業時間中でお客さんが次々に入ってきますが・・・いやいや、マスターこと岩崎さんとお客さんとの会話を聞いていると常連さんばかりですね。本当に雰囲気の良いお店です。

 

店内ではマスターとスタッフの女性が忙しく動き回っている。常連さんとのやりとりが良い雰囲気。

マスターの岩崎さんに挨拶をすると・・・

・・・あれ????今日取材だっけ????忘れてた(笑)・・せっかく来てくれたけど、俺・・・・もうすぐ帰るよ(笑)」岩崎さんいやいや、少しだけ取材に付き合ってくださいよ(汗)

店内に常連さんの笑い声が響きます

 

「俺もう仕事あがりなんだよ~」と気さくに笑う岩崎さん

実はこのマスターこと岩崎さんは何と、女優の岩崎ひろみさんのお父さんなのです。

 

趣のある木の札に書かれたメニューは独特の味わいだ。

不意に「じゃあ、何食べる??」と聞かれたので

みそを!!!珍しく迷っている暇のないイチバ。

 

 

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調理(パンケ/千葉県八千代市

マスターの岩崎さんにお願いして調理を見学させて頂きました。

これが「パンケ」の味噌。ブレンドと言う話だが・・・。いやぁ!!美味しそう!

「スープは・・・秘密・・・タレも・・・秘密(笑)」との事ですが、豚・鶏・煮干し(詳細は控えます)と味噌は2種ブレンドした物を使っているそうです。

 

寸胴の中には濃厚なスープが・・・これに極上の味噌と合わさったら・・・・そりゃあもう!!

 

丼に味噌と調味料を入れる。黒い丼に茶色い味噌が合う。

 

丼を温め、中華鍋に火を入れる。麺を茹で始める。温まった中華鍋で野菜を炒め始める。

 

挽肉を炒める。無駄な動きが無く慣れた鍋裁きにイチバは見とれてしまう・・・。

 

「てぼ」に入った麺を解す。全ての工程が同時進行。

 

丼にスープを投入!!!スタッフが野菜炒めをカバーに入る。

 

味噌とスープをハンドミキサーで混ぜる・・・そう・・ハンドミキサー!!

で、出た!!!!パンケ系の必殺ハンドミキサー!!!!

そう・・・パンケ系と言えばハンドミキサー・・・・昔、パンケ京成大久保店を取材した時に店主の押野さん「この味噌は固くてね、手じゃしっかり混ざんないんだよ。ハンドミキサーは(パンケ)八千代のオヤジ(岩崎さん)の案なんだよ」と、聞いた記憶がありますが・・伺うと。

「いや・・・単に手で混ぜるのは面倒だから 笑」

・・・・・・・真偽のほどは不明です。

 

 

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シンプルな湯切り。丼のスープに若干の泡立ちが残る。

 

麺を丼へ・・・湯気が立ち上る!!!

 

炒めた野菜を丼へ・・香ばしい香りが漂う!!

 

具を盛り付けて完成!!!

 

「はい出来たよ~」岩崎さん。流れる様な調理に期待マッスル!!

 

 

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実食(パンケ/千葉県八千代市

これが「パンケ」「みそ」・・・このビジュアルに「いただきます」以外の言葉はいらない!!

オレンジ色のスープ炒めた野菜の香ばしい香り・・・・これだけでノックアウトマッスルしそうですね。

 

「ずるいなぁ!!これは美味いに決まってるじゃないですか!!」興奮気味のイチバ

 

これだけ香ばしそうな色の味噌のスープの色は珍しい。まさに本能を刺激する色と香り!!

スープかなり濃厚な味噌の香りと炒めた野菜のコラボが強く効いていて、良い意味で予想通りの旨さです。これほど正統派で、しっかりした作りの札幌系味噌は貴重ですね。まさに、昔ながらの札幌系味噌を完成度高く作った印象です。

 

この味噌を旨いと言えない日本人はいないのではないか??それほどに日本人のDNAを刺激する素朴な味。

この味であれば、創業当時ならば札幌でも名店と呼ばれているであろう出来ですね。しっかりとした動物系の土台に味噌と炒めた野菜の香りと言うのはズルいですね。挽肉の香りも生きています。

 

「これは丼から直接味わいたい!!」まさに、味噌ラーメンってこれだよ!」って叫びたくなります。

 

札幌系の老舗の御用達「西山製麺の麺。黄色がかった麺は北の味噌ラーメンにピシャリ!!

は札幌の雄「西山製麺の中縮れで、黄色がかった・・・所謂「札幌麺」ですね。札幌ラーメンの長い長い歴史の中で、多くの名店のスープを持ち上げた麺は「パンケ」「みそ」にもピシャリ合います。加水率が高めでプリプリモチモチした麺は、濃厚な北のスープの中に自然に溶け込みます。

スープとの相性はこれ以上ないぐらい良いですね。

 

西山製麺札幌麺は、北の地の濃厚スープに例外なく合うのだ。

炒め野菜・メンマ・コーン・キクラゲ・葱と、麺をすする中で一緒に口に入る物ばかり。それだけに、麺とスープ・具がリズム良く口に入るのはストレスなく後半まで美味しく食べられます。コーンの甘さやメンマ・キクラゲの食感が心地よいです。

 

このラーメンの素晴らしい所に具のチョイス。これ以外考えられない程ピシャリとハマる具材。

冷静に食べてみると、これほど完成度の高い札幌系味噌ラーメンは中々お目にかかれないです。「パンケ」「名店」と呼ばれている理由が改めて良く分かりました。

 

濃厚味噌ラーメンでも、もちろん汁完!!超極上!!

 

 

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お店のこと(パンケ/千葉県八千代市

常連さんたちの笑い声の中、店主の岩崎さんにお話を伺いました。

「パンケ系」を作り出した岩崎さん。どんな方なのだろう。

岩崎さんは何とロシア出身との事!

「たまたま親がロシアに居たこともあって、出身はロシアなんだよ。その後に北海道の滝川に住んでたんだ。」岩崎さん

滝川市と言えば、札幌と旭川を結ぶ線の中間に位置する町ですね。石狩川空知川に挟まれた自然豊かな土地です。

 

ロシアから北海道へ・・自然豊かな広い土地が気さくな岩崎さんを育てた。

「そこで30歳の頃かなぁ~やることなくてラーメン屋を始めたんだよ。作り方は習っていないよ。」岩崎さん

岩崎さんは脱サラ後に滝川市「駅前ラーメン」と言うお店を始めたそうです。しかし・・・あそこまで完成度の高い1杯が独学とは・・・やはり、北海道と言う立地が美味しいラーメンを作る舌を鍛えたのでしょうか???

 

「独学でここまで美味しいラーメン出来るんですね~」と感動するイチバ

「あの頃は札幌ラーメンが出始めた頃かなぁ~その滝川で5年ぐらいやったよ」

その後、岩崎さんは北海道から出て本州に渡る事になります。

実はラーメン屋やりたくなくて、友達を頼って千葉の八千代台に出てきたんだよ。でも、色々とタイミング悪くて頼れなくてね。しょうがないからラーメン屋をまた始めたんだよ。」

何だかんだでラーメンに縁があるのですね。こうして1976年に「パンケ」がオープンする事になります。

 

「何だかんだで八千代に来てもラーメン屋になったよ 笑」でも、この中華鍋の扱いは嫌いじゃ出来ないですよ絶対。

実は、この1976年は娘さんであり女優の岩崎ひろみさんの生まれた年だそうです。岩崎さんにとって「パンケ」「ひろみ」さんと言う2つの宝が誕生した年なのですね。

 

店内には女優「岩崎ひろみ」さんの活躍が多く貼られている。1976年から父娘は違う世界で輝いている。

「当時は首都圏で札幌ラーメンがブームだったけど、”これぐらいの札幌ラーメンで売れるなら、俺のが売れるだろ”って思ったよ。」さすがは”本場の出身”とでも言いましょうか。

 

やはり本場の味で育った方は強いなぁ~と思うイチバ。「パンケ」は当時では珍しい「本場」の札幌ラーメンのお店として知れ渡っていた。

「お店を出すに当たって、味は関東に合せて北海道の時よりやや淡くしたんだ。北海道は寒いからね・・・滝川のお店は今より濃いめだったよ。」と、岩崎さん

「オープンしてから半年ぐらいかなぁ~押野さん(パンケ大久保店店主)が入って来たんだよ。今は京成大久保は作り方変えているだろうな~押野さんは作るの上手かったから。」

 

名店「パンケ」から巣立った弟子たちは、千葉県内で「名店」として活躍している。

その後は京成大久保勝田台店(閉店)東金店などに加えて、コタン京成大久保押野さんの弟さんのお店である「幌(閉店)などがオープンして、ラーメンマニアの中では首都圏で美味しい札幌ラーメンを食べる事が出来る「パンケ系」と言われるようになりました。

※2020年9月現在はパンケ八千代台本店・京成大久保店・東金店・コタンが営業しています。

 

「パンケ」は今日も常連さん達の憩いの場となっている!!

パンケと言うと、岩崎ひろみ」さんの実家と言う印象を持たれている方も多いでしょうが・・・実は千葉県のラーメンの黎明期を担った札幌ラーメンの名店だったのです。

 

岩崎さんお忙しい中の取材ありがとうございました!!!

 

 

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マッスルコメント

パンケのパワフルな味噌を堪能して、パワフルにベンチプレス!!!!

 

 

 

 

【お店概要】
店名 パンケ
営業時間 ランチ 11:30~翌1:00
※金曜・土曜 11:30~翌2:00
定休日 月曜日
支払 現金のみ
電話 047-483-6436
住所 千葉県八千代市八千代台北1-9-3
(上記の情報は記事作成時点でのものです)

【サクラサク!花びら舞う店】「麺処 丹治」で食べる極上の鶏白湯ラーメン!!(JR佐倉駅/佐倉市表町)

「さくらぶ」読者の皆さんお久しぶりです。第1回の記事から少し時間が経ったので・・「あれは読み切りだったのかな」と思われていないか不安になる自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進です。良く考えてみたら「さくらぶ」なので「佐倉」を取材しないとな・・・と思い、今回は佐倉に来てみました。


場所(麺処 丹治/佐倉市

最寄り駅はJR佐倉駅だ!!まさに佐倉市の中心部!

今回のお店の最寄り駅はJR佐倉駅

佐倉駅のロータリーを進み、

「JR佐倉駅前」の交差点を右折して進むと右側にあります。

まさにアクセス良好ですね。

 

グレーに黒の色合いが独特な「丹治」。実は取材時も次々にお客さんが入る人気店なのだ。

 

「今回の取材はここですね~」とイナムラさん。「いらっしゃいませ」の暖簾が温かさを感じる。

 

お店の外には分かり易くメニューの写真が・・それに自家製麺らしい。これは期待マッスルですねぇ~

 

「夏季限定の冷やし鯛干しラーメン・・美味しそうですねぇ~」イナムラさん。テンション上がりまくりのイチバは我慢できずに・・・。

 

「もう我慢出来ないので先に入りますね!!!」真剣な顔つきだが、単に食い意地が張っているだけの様な気が・・・。

 


店内・メニュー(麺処 丹治/佐倉市

店内はコロナ対策で席数を減らしていますが、

カウンター5(7)席・テーブル4席・2席の

計11席(13席)

落ち着いた雰囲気ですね。

 

券売機。醤油・塩・鶏白湯醤油・つけ麺・鶏白湯つけ麺が基本のラインナップだ。

 

一度外に出てメニューの写真を見るイチバ。子供の頃、レストランの外のサンプルを見ないとメニューを決められない子だったらしい。

と、ここで店主の丹治さんからの助け舟が・・・

「僕は醤油が好きで醤油を食べて貰いたいんですけど、一番人気は鶏白湯醤油ですね。」と・・・・それならばと「鶏白湯醤油ラーメン」を注文します。

 

券売機を良く見ると「人気NO1」と書いてある・・これは期待できるぞ!!!

本当ならば、2~3杯続けて食べたいのですが・・まだイナムラさんとの取材は2回目なので「まるで変な人」と思われない為にも我慢しました。

 


 

調理(麺処 丹治/佐倉市

店主の丹治さんにお願いして調理を見学させて頂きました。

すぐに調理に取り掛かる丹治さん。かなりの職人の雰囲気だが・・・。

「鶏白湯のスープは千葉県産の錦爽鶏のガラ、それに鶏モモ肉・モミジ・玉葱・ニンニク・葱の頭を使います。大体6時間ぐらい煮込みますかね~。カエシは千葉県産の醤油を使います。千葉県産の素材を使う様にしていますね。丹治さん

ちなみに、ラーメン屋さんではカエシ(タレ)にチャーシューの煮汁を使う事が多く聞かれますが、丹治ではカエシとチャーシューは別々みたいですね。

 

スープを小鍋で温めている間に、麺を「てぼ」に入れて茹でる。更に丼にカエシを入れる。

 

提供前に切るバラチャーシュー。直前に切る事で酸化を防ぐ。

 

 

温まったスープを丼に入れる。黄金色のスープから湯気が立つ。

 

リズム良く行う湯切り。メリハリのある動きは美しい・・・。

 

丼に入れた麺を解して、具を盛り付けて完成!!

 


 

実食(麺処 丹治/佐倉市

これが「麺処 丹治」「鶏白湯醤油ラーメン」だ!!う・・・美しい!!

 

「い・・イナムラさん!!これは美し過ぎます!食べるの勿体ないけど頂きます!!!」

 

レンゲですくった黄金色のスープ・・程よくトロリとレンゲから落ちる。

スープは昨今の鶏白湯系スープと違い、ドロドロではなくトロリな食感です。

上品・・と言うより優しい口当たりと後味ですね。

このスープは数多く見る鶏白湯系とは違い、完全オリジナルです。

それに、体に浸透するような鶏の旨味にレンゲが止まりません。

 

「う・・旨~!!!口の中に上品な鶏の旨味が広がる!!!」

驚いたイチバ丹治さんに聞きました。

「実は、他には無いスープを作りたかったんです。」と。

確かに、このスープは完全オリジナルですね。

しかも極上に美味しい!!

 

麺リフト。持ち上げると綺麗な色が特徴。

自家製の中ストレートで、独特な食感です。

こか弾むような食感にやや野性味ある香りは・・・「ほんのりですが、全粒粉(小麦の表皮・胚芽・胚乳全てを粉にしたもの)ですね。」イチバ

「少しだけ全粒粉を入れているんです。麺自体は外国産と内麦(国産小麦)・・北海道と千葉県産ですね。そのうち100%千葉県産も作りたいんですが。」丹治さん

パツパツしながらも、どこか優しい食感の麺は他にはないですね。

 

麺を良く見ると全粒粉入りの特徴である黒みがかった点が見える。

啜ると柔らかさとパツパツの独特なコシが口の中に広がります。

スープに対して絶妙な合せ方だと感じました。

麺自体も「うどん」「蕎麦」「パスタ」どれも出す事が出来ない食感が面白いですね。

自家製麺と言う事ですが、かなり高い技術を感じます。

 

極上の麺とスープに箸が止まらない!!!優しいが魔力のある1杯だ!!

水菜・玉葱・メンマ・バラチャーシュー・海苔・桜麩で、ビジュアルも去ることながら一つ一つがしっかりと役割があります。

特筆すべきは玉葱の存在ですね。トロリとしたスープに玉葱の食感がアクセントになります。

 

優しい味のスープと共に玉葱も口に入る。このアクセントがスープの魅力を更に押し上げている。

水菜メンマの食感も箸休めに一役買っています。

更にはバラロールチャーシューの脂身の旨さが光りますね。かなり美味しいです。

 

「丹治」のトレードマークとも言える桜麩。この1枚が丼全体の雰囲気を変えている。

 

我を忘れて食べ続けるイチバ。全てがピシャリとハマっているので後半まで美味しく頂ける。

一言で言うと、優しさ溢れる1杯にかなり高いセンスを感じました。

はっきり言って、ここまでの鶏白湯系ラーメンには中々お目にかかれません。

 

もちろん汁完!!極上!!

 

透き通ったスープの醤油ラーメンも滋味深い旨味でオススメ。

 


お店のこと(麺処 丹治/佐倉市

店主の丹治さんにお話を伺いました。

非凡なセンスを感じる丹治さんの1杯!!どんな経歴の持ち主なのだろう???

丹治さんは千葉県八千代市出身で、調理の専門学校卒業後より中華の道に進んだそうです。

「小学生の時に江華(志津:閉店)が好きで、チャーハンとか・・こう言うのやりたいって思ったんですよ。それで、その頃から中華を目指していました。」・・・小学生の頃から明確な目標があるのは凄いですね。

ちなみに「江華」志津駅の人気店ですが、残念ながら2017年3月に閉店しています。

 

小学生の頃から中華を志していた丹治さん。その目標はブレることなく専門学校卒業後に中華の道に。

「専門学校卒業後は水道橋の後楽園飯店に入り、その後に佐倉市ウイシュトンホテルへ行きました。

その後は食べ歩きで好きだったラーメンをやろうと思い、ラーメン屋で修行をしました。」

修行先は全ては書けませんが、都内の二毛作の先駆けの名店富里に本店を持つ全国的な知名度の名店・・・それに現在は閉店していますが、四街道の某背脂系のお店・・・・。凄い経歴ですね。

 

修行先で特に印象深かったと言う茨城県守谷市の名店「春の風」。ここで自家製麺を学んだらしい。

「元々自家製麺が頭にあって、自分でやってみたかったんです。知り合いの紹介で茨城県守谷市春の風で修行した時は大変でした。朝も早かったし 笑」にこやかに丹治さんは言います。・・そう言えば、確かにビジュアルが「春の風」に似ていますね。特に桜麩春の風のトレードマークですね。

 

とにかく色々な所を見た丹治さん。だからこそ知識や技術の引き出しが広いのだ。

「あとは、大和麺学校でも学びましたね~。」

大和麺学校と言えば、香川県製麺機メーカー「大和製作所」が開く麺学校で、2000人以上も卒業生がいますね。

多くの名店を輩出しています。

そして、その後・・2017年3月に「麺処 丹治」をオープン。自宅から近いという事でこの場所JR佐倉駅近くに決めたそうです。

 

多くの経験を経て「麺処 丹治」をオープン。桜と佐倉にちなんで桜のマークだとか。

「開店直後から、有難いことにお客さんはつきました。でも、始めは試行錯誤でしたね・・・ストレスは感じなかったので少し太りました 笑」

伺うと、最初から自家製麺だったそうです。

 

丹治さんの製麺機。もちろん大和製作所製。この製麺機で毎日麺を打つのだ。

製麺技術は1~2年ぐらいで出来る様になりますね。1日に100~150玉ぐらい打ちます。」丹治さんは言います。

最後に、今後についてうかがうと・・・今後は店舗を増やす事も考えたいそうですが、やはり自分の手で作らないと納得できないそうです。聞けば聞くほど生粋の職人なのですね。

 

生粋の職人の丹治さん!!極上の1杯・・御馳走様でした!!

 


マッスルコメント

バランス良い1杯に負けない様に・・・バランス倒立マッスル!!!!

 

 

 

【お店概要】
店名 麺処 丹治(たんじ)
営業時間 ランチ 11:30~15:00
営業時間 ディナー 17:00~20:00
火曜 11:30~15:00
土日祝 11:30~20:00
定休 水曜日
支払い 現金のみ
電話 047-481-1157
住所 千葉県佐倉市表町3-21-5
(上記の情報は記事作成時点でのものです)