harunoshinのブログ

自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進のブログ。

秋刀魚を越えた秋刀魚が味わえる「魚骨らーめん 鈴木さん」

もう2018年も終わりに近づき、2019年が見えてきましたね。

自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進です。

私はボブスレーの大会で優勝して鎌ヶ谷船橋あたり」の取材をきっかけに「マッスルラーメンレポ」の連載を開始した事が1番印象的な1年でした。

来年も鎌ヶ谷船橋・白井のラーメン屋さんの魅力を皆さんに伝えていきたいと思います。

第14回は・・・・・・14回は・・・・・。

美味しい秋刀魚が食べられる鈴木さんの所へ行こう

今回は釣りと魚をこよなく愛するイヨリ編集長から「鈴木さんの所で美味しい秋刀魚を食べよう」と誘われて住所を教えられましたが・・。おかしいなぁ~今回は「番外編」じゃないのに・・・。

美味しい秋刀魚を食べられる「鈴木さん」の所は津田沼駅が最寄だ

そうブツブツ言いながらJR津田沼駅から約400m程離れた住所のもとへと歩いています。

JR津田沼駅から県道69号線方面に直進して、津田沼交差点を越えて更に直進した左手「鈴木さん」の場所です。

「大体、鈴木さんの所って・・・津田沼付近だけでも鈴木さん多いよなぁ~(全国の鈴木さんすみません)分かるかなぁ~」と、思っていると・・・・・・。

千葉県至上、これ以上分かりやすい鈴木さんはないであろう・・・・

あっ・・・・・・・「鈴木さん」だ!間違いなくイヨリ編集長が言っていた「鈴木さん」ですね。

ご丁寧に表札まであります。秋刀魚も大好きなイチバですが、ラーメン大好きなイチバです。なので秋刀魚×ラーメンと来れば期待マッスル×2になります。

一応、表札まである・・。

お店の裏を物色していると(完全に不審者)外には首都圏を中心に数々の名店が使っている「浅草開花楼」の麺箱が置いてあり、頭はラーメンモードになります。

首都圏屈指の有名製麺所「浅草開花楼」の麺箱。頭は一気にラーメンモード

店内とメニュー

今回は「秋刀魚」なのか??ドキドキしながら暖簾を潜る。

店内ノスタルジー風情ある居酒屋の様な雰囲気「=」の形にカウンターが5席×2列の計10席です。

居酒屋風の店内で、カウンターの形が独特。

壁や天井には個人的にツボにはまったセンスある貼紙が多く貼られています。手書きの貼紙が温かみがあり良い感じですね。

店内の貼紙は見ていて飽きない

もしかしなくても飲み物じゃないとイチバは思う・・・。でも、個人的にツボだった1枚。

券売機を見るとラーメン各種につけ麺・まぜそば。左上は「さんまらーめん」です。

ラインナップは中々多い。今回食べるのは・・・・。

外の看板には「魚骨らーめん」とありましたが、人気No1は「鈴木さんままぜそばらしく、今回は珍しく迷わずにポチします。

今回は「鈴木さんままぜそば」に決定!!

サイドメニューの「TKG」レポ9松屋食堂参照も気になりましたが、今回は「秋刀魚」を味わう為に控えます。今回は「ラーメンレポ」初のまぜそばですね。

イチバのRMYK(ラーメン用語解説)
説明しよう!「まぜそば」とは顔全体から汗や鼻水たらしながら体育会系男子が食べるラーメンとは違い、シャレオツ(←死語)なギャル(←これも死語)が好きそうなパスタを思わせる汁なしのラーメン(結局の所ラーメン)なのだ。発祥のスタイルは東京都武蔵野エリアに多く見られる汁なしの「油そば」で元祖は「三幸」(国立市)又は亜細亜大学生のソウルフード「珍々亭」(武蔵野市)と言われる。「油そば」は「中華そば」を元にした汁なしであるのに対し、「まぜそば」は自由な発想でパスタの様に多種多様なスタイルの汁なし麺料理だ。派生型として名古屋発の「台湾まぜそば」もあり、関東でもブームを呼んだ。見た目からは味が想像出来ない味のサプライズが多く、食べた事がない人は1度は食べてほしい。きっとハマるはずだ!

 

調理

店主の「鈴木さん」にお願いして調理風景を見学させて頂きました。

初の「まぜそば」レポ。「鈴木さん」にお願いして調理風景を見学!

まずはメニューにも多く載り、このお店の主軸とも言われる「秋刀魚」についてです。

秋刀魚の出汁を使ったラーメン屋はありますが、「魚骨らーめん 鈴木さん」ではオリジナルの「さんま醤」を使います。実はイチバ・・・「さんま醤」と言う物を知りませんでした。元々「さんま醤」と言う物は別の料理に使う用途で存在していたそうですが、店主の鈴木さんこれを麺に合うように独自に改良したそうです。

これが「さんま醤」!しっとりしてフレーク状だ。

作り方は秋刀魚を焼いて臭みを消し、それをほぐした物を8時間煮込む事で「さんま醤」が出来るそうです。見た目はしっとりとしたフレーク状です。 ひと嗅ぎで「魚」ではなく「秋刀魚」と分かる独特な香ばしい香りが漂っています。もちろん秋刀魚は秋の魚ですから、秋以外は冷凍を使うそうです。

焼いた秋刀魚を8時間煮込むので旨味が凝縮される。

ラーメン用のスープの寸胴からも良い臭いがする。

茹で上がった麺を湯切りして丼へ。「つけ麺」の様に水では締めない

まぜそば用のタレの上に茹で上がった麺を乗せて、「さんま醤」やバーナーで炙られたバラロールチャーシューなど具材を乗せて出来上がります。

しっかりと麺とタレを混ぜる。

仕上げは必殺「さんま醤」!!

実食

「鈴木さんままぜそばが出来上がりました。上に乗る「さんま醤」が印象的なビジュアルです。

これが「鈴木さんままぜそば」美味そう!赤と茶が和の魅力を出している!

さて、ここでまぜそばの食べ方を説明します。

G系の「天地返し」レポ11すけがわ参照よろしく箸を丼の底に刺し、麺と具を入れ替えます。何度も何度も入れ替えます。そうする事でタレと醬と麺が絡み・・・・・秋刀魚の美味しそうなアロマが・・・。

秋刀魚のアロマが丼いっぱいに広がる!!

まぜそば」はとにかく「まぜる」!「まぜる」!旨味が丼の中で融合される!

(我慢できなくなったので)一気に頬張ります!!

結局は一気に頬張るべし!

美味すぎる・・・。口の中いっぱいに秋の香りが広がります。

隣で一緒に頬張るイヨリ編集長も絶句しています。

隣のイヨリ編集長も絶句した絶品の「秋刀魚」!!美味過ぎる!!

「さんま醤」「秋刀魚度」想像を絶する物で、実際に焼いた秋刀魚以上に「秋刀魚」らしいと言う不思議な現象が起きています。

かと言って「魚」の生臭さはなく、絶妙なバランスで「秋刀魚」の香ばしさが強く出ています。

表現するなら

「× 秋刀魚を使ったまぜそば

「○ まぜそばという種類の秋刀魚料理」

です。店主の鈴木さんは「煮込んでいるから秋刀魚が凝縮されているんだよ」と言います。この「さんま醤」・・恐ろしい程に美味い素材です。

この「さんま醤」と言う素材・・恐ろしい!

は修行先からの縁で使われている首都圏屈指の有名製麺所である浅草開花楼ウェーブがかった中太麺で、モチモチ感がしっかり出ていてまぜそばのタレに絡む役割をしっかりと果たしています。このモチモチ感が「さんま醤」と上手く絡み、不自然さなく口の中いっぱいに秋刀魚の旨味が広がる役割を果たしています。

浅草開花楼製の中太麺。モチモチ食感が「まぜそば」に合う

メンマ太くコリコリ食感がたまりません。全体的にモチモチ食感である「まぜそば」をコリコリ食感が良いインターバルになります。

木材の様なコリコリ食感のメンマは名脇役!!

炙られたバラロールチャーシューも美味いですね。

色々な部位のチャーシューがあるけれど、やはりバラロールは基本!!

気づくと丼の底が見えてしまうのは、一言で言うと・・やはり美味いから!!

最後の方で卓上の「山葵」を投入すると、爽やかな香りがそよ風の様に鼻を突き抜けます。この山葵と秋刀魚の相性も凄いですね。

センスの塊の様な「まぜそば」です。

山葵を投入!!一気に口の中に清い風が通り抜ける!

こう言う表現は好きではないのですが、「秋刀魚」を表現した1杯としては個人的に全国屈指と思われます。正直、参りました。

気づいたら丼の底が見えていた・・・恐ろしい・・。

ちなみに、他のメニューでも秋刀魚を使用していますが、「鈴木さんまぜそばが一番秋刀魚感が強いそうです。

ガタッと立ち上がり、違うメニューを購入しに券売機に走ろうとした所で編集長に制止されました。

そうそう、話を聞かないとですね。

W完しようと立った瞬間に静止されるイチバ

お店のこと

極上のまぜそばを作った鈴木さんにお話を伺いました。

店名にもなっている「鈴木さん」。極上の「まぜそば」はどうして出来たのか??

鈴木さんは船橋市出身で元々は料理とは無縁だったそうですが、知人のツテで居酒屋を経営する会社に就職して和食をメインに調理の道に入り、包丁を握る事になったそうです。

その後、会社がラーメン事業部を作ると言う事になり鈴木さんは包丁を「てぼ」に持ち替えたそうです。

和食出身で包丁を「てぼ」に持ち替えた鈴木さん。そのお店は・・・。

「そのお店の名前は漁だし亭って言うんだよ。」鈴木さんは言います。

確かイチバの記憶だと船橋を1号店(2003年オープン:閉店)とし、2号店は錦糸町(2004年オープン:閉店)でした。

鈴木さんの話だと現在はオーナーも店名(現在は双麺)も変わりましたが、当時イチバは2店とも食べていて、黒みがかった「和」テイストなキレのある醤油ラーメンと言う記憶があります。実は「漁だし亭」「かっぱ(現:だんちょーてー:本八幡)」の当時の本店である浦安店から作り方を学んだそうで、この「かっぱ」はラーメン界ではチャーシューが美味しくて有名でした。そりゃあチャーシューも美味いはずだよなぁ~とイチバは納得。

鈴木さんのラーメンの原点はチャーシューが超有名なラーメン屋の流れだった。

「そこ(漁だし亭)でラーメンから抜け出せなくなったんだよ。居酒屋って総合力じゃないですか。でもラーメンは1本勝負!それが自分の性に合ったんだと思いますね。秋刀魚のまぜそば漁だし亭時代に秋の限定を任された時に自分で作って好評だったんだ」。

この極上まぜそば「漁だし亭」時代の限定メニューだったんですね。

漁だし亭でラーメンに魅せられた鈴木さん。ついに2010年に独立する事に・・・。

2010年と言うと、まだまぜそばが首都圏に完全に浸透しきっていない時期だったと記憶していますが・・その時代にここまで完成度高くインパクトがあるまぜそばを作るのは凄いですね。

好きな物美味いものを作る鈴木さん。今にして思えば「まぜそば」を早い時期に取り入れていた。

「こうじゃなきゃいけないみたいな先入観がなかったからかな。もともと料理人になろうとは思ってなかったし、でもやってみたら楽しくて自分には向いているなと。そこでラーメンに出会って色々試行錯誤して作るのがまた楽しくなってね。」

鈴木さんの作る「さんま醤」。今後はこの「個性」を使った展開が期待出来るか??

「このまぜそばは、さんま醬と言う個性がお客さんに支持されていると思うんですよ。ここでしか食べれないから遠くから来た人が味を伝えられないって悔しがるんですよね(笑)だからさんま醤を缶詰にできないかなぁ~ってちょっと考えてます。」

確かにこの「さんま醤」がどこでも食べれたらブームが起きそうですね。現在は持ち帰りのまぜそばがあるものの、30分以内に食べるご近所用らしいです。

テイクアウト用は賞味期限30分以内とご近所用らしい・・残念。

店名は新宿の有名居酒屋が名前だけだった事にちなんで「鈴木」で考えていたそうですが、最終的に「鈴木さん」になったそうです。

「俺も大胸筋はり気味にしてみました」とユーモア溢れる鈴木さんでした

ラーメンはまるで食の異種格闘技戦。この激戦区である津田沼で勝ち抜く為に包丁から名刀「秋刀魚醤」に持ちかえて戦う鈴木さん。最強の香りと切れ味まぜそば美味しかったです!

 

マッスルコメント

「鈴木さん」の最強のまぜそばを食べて、鎌ヶ谷市最強(自分調べ)「鈴木さん」マッスルトレーニング!!(友情出演:鎌ヶ谷市在住 ワールドレジェンドクラシック4位 鈴木氏:左)

魚骨らーめん 鈴木さん

住所/船橋市前原西2-32-10

TEL047-478-1175

営業時間/11:30~15:00 17:00~翌2:00(翌1:30LO)

土曜・日曜・祝日11:30~翌2:00(翌1:30LO)

定休日/不定

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