harunoshinのブログ

自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進のブログ。

新津田沼駅の「麺家ぼくんち」は優しい味の横浜家系

連日30度を超える気温の中なので、健康の為に熱々のラーメンを食べ歩く自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進です。

今日はイチバが特に好きな※横浜家系ラーメンの新店が新津田沼に出来たと聞いて、ダッシュで来てしまいました。

イチバのRMYK(ラーメン用語解説)
ふふふふふふ・・ついに来たか。説明しよう!横浜家系とは横浜市新杉田で産声を上げたご当地ラーメンで、今や全国区になった豚骨醤油ラーメンのスタイルだ。ラーメンショップ出身の吉村実社長が作り出したそのスタイルは豚骨醤油×太ストレート麺・それに海苔3枚・ホウレン草(直系は小松菜)と特徴的。元祖の吉村家新杉田から横浜に移転)を筆頭に、弟子たちのお店の屋号に「家」がつく事から・・いつしか「家系(いえけい)」と呼ばれる様になった。かつては吉村家本牧家・六角家が「御三家」と呼ばれていたが、現在は免許皆伝を受けた弟子「直系」が家系のトップランナーとして存在する。「横浜家系」を名乗るお店には吉村家家系図に入らない全く別のお店が多く存在する。家系ご用達の「酒井製麺」の麺を使っているのは基本的には家系図の中のお店と言われているので、本物の家系を見極める一つのポイントと言える。ちなみにイチバはその家系を食べると家系図が浮かぶと言う特技がある。

 

場所

最寄り駅は京成津田沼と新津田沼

最寄り駅は京成津田沼駅新津田沼駅で、新津田沼駅を降りてイトーヨーカドーを左に見ながら「ぶらり東通り」京成津田沼駅方面に600ⅿ程進むと右側に出てきます。

ヨーカドーを左に見ながら「ぶらり東通り」をズンズン進むとお店がある。

赤い外観が目印!!ここは以前は・・確か・・。

ここは以前は「恵比寿一代」と言う背脂系のお店だった記憶があります。看板も「東京とんこつ」と以前のままですね。

ちなみに店名は「麺家ぼくんち。噂では横浜家系と言う事ですが、その系統としては珍しい店名ですね。

外にメニューの写真が。やはり家系ラーメンらしく安心!

家系が食べられると期待で大胸筋がマッスルだ!

 

店内・メニュー

店内はカウンターのみでTHEラーメン屋な雰囲気だ

店内はカウンターのみ10席で、畳のカウンターは珍しいながらラーメン屋らしい雰囲気ですね。このお店に限らず家系の本流のお店は飾り気が無く硬派な雰囲気の店内が多く見られます。

家系では珍しい「みそ」がある

今回は珍しく「左上の法則」かと思いきや・・・

今回イチバは「左上の法則」よろしく「ラーメン 並」をポチしますが、実は家系を十二分堪能するには「ごはん」が必須なのです。

「今回はライスも頼みますからね!」と急に強気なイチバ

「家系」では食券を渡すと、「お好み」を聞かれる事が多いです。「(味の)濃さ」「油の量」「麺の固さ」を伝えます。今回イチバは初訪なので、「全部普通」と伝えました。

調理

店主の朴(ぼく)さんにお願いして、調理風景を見学させてもらいました。

ゆったりとした動作で調理する朴さん。落ち着いた動きからは経験値の高さを伺わせる。

お店は比較的年数の経っている建物ながら、厨房内はかなり奇麗ですね。

「ここはラーメン屋にしては厨房が広いんですよ。」と朴さん。確かに厨房内は広く圧迫感はありません。

チャーシューは注文毎に切ることで酸化を防ぐ。

麺を茹で始める。家系では珍しい麻生製麺の中ストレートを使用。

丼にカエシや鶏油を張る。

丼にはカエシ鶏油ネギの順に入れ、麺の茹で上がるタイミングで寸胴の中のスープを入れます。

家系の本流らしい茶濁のスープ。

店内仕込みの豚骨スープは動物系のエキスが詰まった茶濁で、家系マニアはこの色を見るだけでヨダレが出てしまいます。ちなみにイチバのお口も湿度100%ですね。「味を安定させるためにスープは呼び戻しで仕込んでいます。」

湯切りは「てぼ」を置くことで行う。その理由は。

所謂「湯切り」を行わない朴さん。伺うと「麺が切れてしまうので、湯切りは行わないんです。(てぼを)置いて湯を切ります。」

麺を丼に入れると茶濁のスープからは香ばしくも力強いアロマが漂う。思わず身を乗り出すイチバ。

実食

これが「ぼくんち」のラーメン。家系のスタンダードなスタイルだ。

うおおおお!久しぶりの家系だ~!と興奮気味のイチバ。丼からは香ばしい香りが漂う。

スープは家系としてはややライトになる豚骨醤油で、かなり優しい仕上がりですね。ガツンでなく自然に口に入るので、食べ手を選ばないと思います。とは言え、動物系のエキスとコクはしっかりと効いているので・・・物足りなさは皆無です。鶏油の利かせ方も表面に張るのではなくスープに馴染む様に使われているので、ジワジワジワ~と油のコクが感じられます。

ライトながらコクが効いたスープは旨い!!

敢えてライトなスープにしているのは「修行先の当時の店長の味を目指しています。(豚骨のスープは)絶対的に煮詰まって濃くなるので、ライトに維持するのが難しいんです。」と朴さんは言います。

「ガラを循環させながら濃い分には良いのですが、煮過ぎて濃くなるのは美味しくないんです。」と。中々奥が深いですね。

寸胴の中のスープが煮詰まりすぎないよう維持するのはかなり大変だろう。

は前述の通り家系本流では珍しい麻生製麺中太ストレートで、家系としてはやや細めになります。スープの線が家系としてはややライトになるので、柔らかめに茹でられた麺はスープにうまく馴染みますね。

麻生製麺の中太麺。ライトなスープにピシャリだ!

は厚めのバラロールチャーシューホウレン草海苔が入りますが・・・実はこの中で「海苔」が良い仕事をするのです。

普段は脇役になりがちな海苔。家系では隠れた主役になる「技」がある。

家系における必殺技とは?

家系ラーメンのベストフレンド「ごはん」。こいつが家系の新たな魅力を教えてくれる。

①しっかりとスープに浸した海苔をサルベージします。

②海苔をごはんに乗せます。

③海苔でライスを巻きます。

④お上品にお口をMAX開けてかぶりつきます!!

これぞ・・・必殺「海苔巻き」!!

オマケ:海苔巻きを堪能したら、ラーメンの方も本能のままに平らげます。

 

お店のこと

店主の朴さんにお話をお伺いしました。

物腰柔らかい朴(ぼく)さん。修業時代は??

朴さんは東京都の新小岩出身で、高校まで新小岩に住みその後に市川に引っ越しました。学校を卒業後は色々な仕事を経験しますが、中でも特に飲食店が多かったそうです。

「同じ系列でステーキ屋・居酒屋・しゃぶしゃぶ・おでん・焼き鳥・・・本当、忙しかったですね。その後に羽田空港のハンバーグ屋さんで会った料理長がラーメン屋で修行すると言って辞めたんです。」

その修行先は武蔵家 日吉店」武蔵家と言えば「家系御三家」の六角家の流れで、新中野に本店を持つ(別名:新中野武蔵家)お店ですね。支店が多く、ライス無料の店舗がほとんどと言う人気店です。ちなみに武蔵家から独立した家系は優良店が多いことでも知られています。

朴さんがラーメン屋と出会ったきっかけは・・。

「料理長がいなくなった2年後に”人がいないから一緒にやらない?”と言われて武蔵家に行くことになったんです。それまで家系自体知らなかったし、食べたこともなかったんです。」こうして朴さんは武蔵家日吉店での修業が始まりました。

武蔵家日吉店と言えば、イチバは以前食べたことがありましたが・・・家系激戦区の日吉において、慶應義塾大生で店内満席のお店です。もちろん味も極上ですね。

武蔵家では6年ほど働きました。その時の料理長の作るラーメンの味が優しくて、本当に美味しいな〜と思っていました。今もそれを自分の中の理想としています。優しい味は家系のパンチあるイメージから少し離れていますが、まんべんなく食べ手を選ばない味を目指しています。だから家系を名乗らないんです。」

店名は「朴の家=ぼくんちと言う意味だそうです。何とも温かい響きですね。

独立に際しては実家の市川に近い千葉県内で、駅前ではなく駅からやや離れた場所を探したそうです。

こうして朴さんは独立した。

2018年2月に「恵比寿一代」の跡地にオープンします。

「居抜きでたまたま見つけたんですよ。恵比寿一代の店主夫妻もたまに食べに来ますし、一緒に飲みに行きます。すぐ近くに住んでいるので。」これもまた、ラーメンがつないだ縁ですね。

朴さんのラーメン作りは始まったばかりなのだ。

最後にオープンしてからどうですか?と伺ったところ・・「大変でしたね。目に見えないお金もかかるし(笑)でも、美味しいスープができた時の喜びは、やっぱりラーメン屋やってる醍醐味ですね。」笑顔で答えられた朴さんはラーメンの味同様に優しさに満ち溢れていました。

優しさ溢れる1杯!美味しかったです!

 

マッスルコメント

優しい1杯を食べて・・・マッスル・トランクツイスト!!!!

 

麺家 ぼくんち

住所/習志野市津田沼3-20-17

TEL/047-409-4981

営業時間/11:30~14:00 18:00~24:00

定休日/火曜

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