harunoshinのブログ

自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進のブログ。

~番外編~中山道を駆け抜けた横浜の味は女将さんの人情が詰まっていた!「信州五十六家」

皆さん旅していますか???自称日本一ラーメンを食べている編集長・・いや、アスリート(自分調べ)こと一場治之進です(汗)

え??何かいつもと違うって??

実は今日は編集長・イナバさんとの出張で「3Iより・なば・ちば)長野県は塩尻市に来て・・・・・・・・・・・・・・・・・いるはずでした。

ご、午前と午後を間違えた・・・昼すぎに駅までダッシュのイチバ

そう、駅での待ち合わせ時間を朝の6時と夜の6時を間違えなければ・・。

「置いてきぼりは嫌だぁ~」ダッシュした瞬間に編集長からメッセージが

え?普通なら待ち合わせ時間を過ぎたらLINEメールが来ないかって??来ましたよ・・昼過ぎに塩尻に着きました。イチバさん、忙しそうなので私が代役でラーメンの取材をして、乗鞍で釣りをして来ます♪♪」

こうなったらせめてもの抵抗でVR(バーチャルラーメン)を使って編集長達と一緒に取材している気分になる事にします(※ちなみにイヨリ編集長は実際に現地で取材を行っています。)

そう・・・置いてきぼりでもVRがある!!せめて行った気分になろう

「おぉ!!塩尻の風景が見える!!イヨリ編集長がラーメン屋に!!ずるい!」

そんな訳で今回イチバは現地に行っていませんが、行った気分になって解説する事にします(泣)

いざ、長野県は塩尻へ!!

船橋駅から約230㎞離れた長野県塩尻市は縦に長い長野県の中央に位置します。

かつて江戸時代に江戸と各地を結ぶ五街道の一つと呼ばれて、江戸と京都を内陸でつなぐ道中山道(なかせんどう)」は、別名木曽路とも呼ばれて69もの宿場があったそうです。塩尻は江戸から換算して30番目・・中山道では一番旅籠(宿)の多い宿場として賑わったそうです。

かつては宿場として存在した「奈良井宿」は今尚も姿を変えずに観光客で賑わっている。

現在でも、「郷原宿」「小野宿」の史跡が残されているだけでなく、奈良井宿などは当時の風景を残して多くの観光客で賑わっています。

今回イヨリ編集長は、塩尻の中でもイチバがお勧めの横浜家系の店「信州五十六家」に来てみました。旧中山道を走る国道19号線沿い・・木曽に向かっての奈良井宿のある木曽路の峠越え前に鎮座するお店なんです。

 

信州五十六家

お店も駐車場もかなり広いのが嬉しい。

「信州五十六家」JR篠ノ井線広丘駅から約1.9km程の距離ですが、駐車場完備です。開店と同時に混雑する人気店ですね。

「いそろくや」と読むらしい・・。吉田家姉妹店とあるが、「吉田家」とは??

なぜかポーズがぎこちない編集長。イチバさんの真似ですと言うが、こんなにぎこちないかな?

 

店内

店内はかなり広々・・。

店内はかなり広々としていて、カウンター16席・テーブル6席×3・4席×2の計42席です。実は、この信州五十六家は以前は違う場所にあったそうです。移転してかなり広くなったそう。

「以前はテーブル1つにカウンターのみだったのですが、この場所が空いたので移転したんです。」と店主の石井さん

「やはりここは”左上の法則”でしょう!」と、・・何故か口が半開き。これもイチバ風?

メニューは横浜家系らしく「ラーメン」「つけ麺」がメインですね。今回はデフォの「ラーメン」とチョイスします。

味の濃さ・油の量・麺の固さを調節出来るのも横浜家系らしいですね。今回は全部「普通」にします。

 

調理

店主の石井さんにお願いして、調理を見学させて頂きました。ちなみに調理は熟練の職人が行います。

多くの寸胴が並ぶ。家系のラーメン屋は厨房を広くとるお店が多い。

スープは横浜家系らしく、豚骨・鶏ガラをメインで炊くそうです。独特で厚みのある豚骨の匂いが漂いますが、所謂「豚骨臭」の臭みが殆どしないのが面白いですね。スープの炊き方を伺うと。

所謂「呼び戻し」でとるスープ・・旨そう!

「スープはガラとゲンコツ(大腿骨)で、基本的にスープは炊き続けて、継ぎ足し継ぎ足しで1年間。年末に一度リセットするんです。朝、骨を入れて途中も足しながら夕方には(骨を)全て抜きます。これによって、臭みが消えてあっさりした味に仕上がるんです。」と石井さんは言われます。

これはまさかの「呼び戻しレポ23参照」。

さらに伺うと、骨は100㎏以上使うそうで・・そりゃあコクと旨味が出るスープに仕上がる訳ですね。

麺は家系御用達の一つ「大橋製麺」から取り寄せている

麺は家系御用達の一つで神奈川県川崎市「大橋製麺から取り寄せているそうです。家系の麺においては、かなりの経験値の製麺なので・・期待はマッスルになりますね!!

丼にカエシとネギを入れる。水色の丼が家系らしい。

そこに黄金色の極上スープを投入!!湯気と共に動物系スープの香りがする。鶏油も入れる。

熟練の職人の証「平ザル」での湯切り。その華麗な姿に見とれてしまったと言う編集長

 

実食

これが「信州五十六家」の「ラーメン」だ!・・・旨そう!!

「ふふふふふ・・・・・・・・これは横浜家系の中でも”六角家”の流れだな!!イチバは丼に乗る”キャベツ”を見逃しません。」

そう、数多く存在する横浜家系の流れでも「キャベツ」をトッピングするのは家系御三家の一つ「六角家」だけなんです。

と、千葉から叫んでもイヨリ編集長には聞こえていません。

相変わらず市場の真似をして口が半開きの編集長・・・実際ラーメンの美しさに見惚れたらしい。

「技あり」なスープをすする

「これは旨い・・・・・いや相当旨いです。解説はイチバさんお願いします。」

スープは家系らしく豚骨醤油系ですが、とにかくコクと動物系の旨味の抽出レベルが半端ないですね。一口目に鶏油のコクと旨味が効いていて、続いて動物系の骨太な旨味が口の中に広がります。所謂「六角家」の流れはパワフルな家系スープが多い中で、五十六家のスープはサラリとしながらも旨味がギュッと詰まってコクが最後に口に残るのにはビックリです。

濃度=旨味 を覆すスープ

大橋製麺の中太麺。黄色がかっているのが特徴

「この麺もかなり旨いですねぇ!!解説はイチバさんよろしくです」

は前述のとおり家系御用達の製麺所の一つ「大橋製麺の中太麺です。ほんのりウェーブがかっていて、四角い断面が特徴です。

同じ御用達の製麺所「酒井製麺」と比べると、やや長めなのが違いですね。

家系の豚骨醤油×中太麺はゴールデンコンビだ!我を忘れてラーメンをすする編集長・・・羨ましい。

通常「ラーメン」はスープ「つけ麺」は麺が主役になり易い中で、家系はどちらも主役と言う絶妙なバランスが備わっています。それは麺の質が良いお店が多いからなのです。この麺も、どこか「うどん」を思わせる食感で・・不自然なく口に入ります。

コクと旨味のあるスープとの相性は最強ですね。

チャーシューと言えばバラ!!バラチャーシューは正義だ!

「このチャーシューも凄い旨いです!!解説はイチバさんよろしくです」

バラチャーシュー・ホウレン草・ネギ・海苔と横浜家系のスタンダードですが、加えてキャベツが入ります。実は海苔以外は長野県産を使用との事で、地産地消を心がけています。特筆すべきは厚めのバラロールチャーシューで、実はバラ肉は横浜家系では比較的珍しいですね。

バラロールチャーシューのトロ感もですが、ややライトなスープに脂の力を与える辺りは相性抜群ですね。

意外にも合うキャベツ・・・。これこそ六角家の流れなのだ。

具の中では珍しいキャベツですが、実は横浜家系の中でも六角家の流れはトッピングで入れる事ができるお店が多いです。デフォで入っているのは珍しいですね。豚骨ラーメンとキャベツの相性に疑問を持つ方もいるかと思いますが、実は豚骨ラーメンとキャベツは相性が良いんです。熊本ラーメンなどでも見る組み合わせですね。メンマとは違った食感での箸休めになります。

スープを吸ったホウレン草もかなりの旨み!!!

「何で必殺海苔巻き※レポ31ぼくんち参照をやらないんだぁぁぁぁぁぁぁ~」とイチバが千葉から叫ぶも届かず汁完するイヨリ編集長。

モチのロンで汁完!!!名店ですね!!

さらにオーナーのご好意で信州ポークを使った餃子も頂きました。肉々しい食感で、肉汁が口の中でほとばしります。

信州ポークを使った手作りの餃子は極上でした!

 

お店のこと

オーナーの石井さんにお話を伺いました。

まだ家系が多くない長野県で極上の家系を出す石井さん。どんな想いで五十六家を営んでいるのか

石井さん山口県生まれで北九州育ち。21歳の時に塩尻に来て以来、ずっと塩尻で生活してきました。元々は飲食店で働いていた石井さんに転機が訪れます。

静岡県伊東市にある家系ラーメン「吉田家」。元々は家系御三家「六角家」の流れを汲む「吉田家」の支店として「吉田家 塩尻店」がオープンしたそうです。

六角家の流れを汲む静岡県の「吉田家」ライトなスープにキャベツが特徴。

「吉田家 塩尻店」のオープンに際して「一緒に働かないか」と石井さんに声が掛かったそうです。吉田家塩尻と言えば、まだまだ長野県に「家系」が知られていない時代にオープンしたパイオニア的なお店ですね。弟子には長野市内の人気家系店「よし家」なども排出しています。

そんな「吉田家塩尻店」で10年勤めるも、2008年に撤退という形で閉店してしまう事になったそうです。

長野県に本流の家系を持ち込んだ吉田家は閉店してしまった。そして・・。

ずっと「吉田家塩尻店」で働いていた石井さんや調理スタッフの皆が、このまま店を無くしてしまうのは勿体ないと思い、働いていたメンバーを引き連れて石井さんが2009年「信州五十六家」として独立したそうです。

ちなみに、店名は56歳でオープンさせたからとか。エピソードもですが、話していて心温まる雰囲気の方ですね。

熟練の職人がついてくるのは石井さんの人柄あってのことでしょう

「吉田家姉妹店」と看板に書いてある通り「吉田家 塩尻店」の味を引き継いでいるそうですね。これは本家の吉田家も了承済みで、応援してくれたそうです。

本家の吉田家からも応援されている五十六家。横浜家系の本流の味を長野で提供する貴重なお店だ。

場所を移転してお店が大きくなってから、吉田家時代からのファンを始め、ファミリーのお客さんも増えたそうです。ちなみに、吉田家塩尻店の開店時には横浜家系ラーメン知名度は長野県では決して高くありませんでしたが、現在は長野県にも家系は根付いています。それだけに、週末は朝から晩まで混雑するとか。吉田家時代からのお客さんは世代を超えて常連になってくれているそうです。

「これからもこの場所でお店をずっと継続して行きたいです。」と石井さんは言われました。

人気店でも家族連れも歓迎する

長野県にも横浜家系が根付いてきた。これは吉田家・五十六家の貢献度は高い!!

地域に根付いているエピソードとして、サッカーの松本山雅FC(取材時:J1)の公認で、試合のある日はスタッフ一同で山雅verのTシャツを着ているそうですね。試合後はサポーターも来るそうです。

地元と共に歩む五十六家

イヨリ編集長より「正直、めちゃ美味かったです。かなりの名店でした!石井さんの人柄もとても温かくて、良い取材になりました。」と言われ・・・イチバが地団駄を踏んだのは言うまでもありません。

温かい人柄と極上の1杯!塩尻に来たらまた食べに来ます!

 

マッスルコメント(編集長ver)

長野で出会った極上の家系ラーメンを食べて準備万端!取材終わりに乗鞍の渓流で釣りマッスル!!!

 

信州五十六家

住所/長野県塩尻市広丘堅石2146-638

TEL/0263-54-7667

営業時間/11:00~22:00(LO21:45)

定休日/水曜

備考/P30台、禁煙

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