同門の絆が生んだ驚くべきブリックス濃度のスープ!「ド豚骨 貫」@船橋競馬場駅
気温の変化が大きく、体調を崩しそうな今日この頃ですね。
そうなると健康増進に役立つスーパーフードのラーメンを食べる量が増える自称日本一ラーメンを食べているアスリート(自分調べ)こと一場治之進です。
今回は体調を崩さない為にも栄養たっぷりのブリックス濃度(番外編:山田食品 後編参照)が高い1杯を求めて、船橋市の人気エリアにやって来ました。
ラーメン屋さんのある「あの」エリア
場所は京成電鉄の船橋競馬場駅からららぽーとに向かう途中にあります。
国道14号線の高架を抜けてすぐ、船橋競馬場前の交差点を左折してすぐです。駅から約300ⅿ程とアクセス良いですね。
店内・メニュー
店内はカウンター9席・テーブル2席×3の計15席あります。圧迫感がないのが良いですね。
メニューを見ると、「ド豚骨」「濃厚豚SOBA」「濃厚鶏SOBA」「あっさり煮干SOBA」をベースに、加えて「濃厚豚つけSOBA」「濃厚鶏SOBA」「油SOBA煮干」があります。
こういう時は「必殺!店主に聞いてみる」ですね!
「いや必殺じゃねーだろ! と思うがいつもそれに間違いはない」と編集長から流行りのノリ突っ込まないボケが決まったところで時を戻そう。
店主の三橋さんに伺うと「やはり推したいのは左上のド豚骨ですね!!」と。やはり左上の法則は令和になっても健在だ。
ちなみに「ド豚骨」は100%豚で、「濃厚鶏」は鶏100%・・それに「濃厚豚」は豚鶏のブレンドみたいですね。やはりこれは好き好きでしょうね。
「やっぱり左上ですよね〜」と頷きながら・・・
調理
店主の三橋さんにお願いして調理風景を見学させて頂きました。調理は三橋さんと鎌形さんの二人で行います。
「豚骨と鶏のスープは別々の日にとります。各2日かけて作るんですよ。」と三橋さん。
ふ・・2日!?そりゃあ濃厚な出汁が摂れるでしょうね。
「カエシは醤油とニンニクがメインになります。」
実食
着丼すると、ビジュアルからポタージュを思わせる程にブリックス濃度の高さが分かります。
「特製」の具である「岩海苔」が黄色いスープに映えていますね・・食欲をそそります。
スープはトロッと唇に吸いつく様なポタージュ系の食感ですね。ニンニクの香りはキツすぎずフワッと感じ、一瞬遅れて重厚な豚骨の旨味を感じます。このファーストインパクトのニンニクの香りは特徴的ですね。かなりパワフルなスープです。一言で言うと「豚ポタージュ」とも言えそうです。
「実は僕、天下一品が大好きで・・・そのイメージを豚骨で表現したのです。僕はニンニク入れないタレも好きなのですが、豚骨臭さが苦手な人もいますので、その臭いを消すためにニンニクを利かせています。」と三橋さん。
「天下一品」と言えば京都発祥の全国チェーン店で、京都人のソウルフードとも言われている名店ですね。濃厚鶏白湯系の先駆けとも言われているお店で、早い時期にブリックス濃度の高く中毒性のある1杯を提供しています。
この重厚なスープは好きな人はハマりそうですね。昨今では鶏を中心に白湯系スープのお店が多く見られますが、この1杯のブリックス濃度は首都圏トップレベルでしょうね。
麺はカネジン食品の多加水の平打ち太ストレートで、どこか家系を思わせます。かなりの太さで、存在感のある麺ですね。ちなみに「つけ麺」は三河屋製麺を使用しているそうです。
パワフルな動物系スープ×太平打ち麺の組み合わせは合わないはずがないですね。プリプリの多加水麺なので、麺自体の食感もしっかりしています。スープの存在感に負けていないです。例えるなら天下一品×家系÷2とでも言えそうな新しいスタイルです。
具は岩海苔とメンマ・チャーシュー2種・味玉ですね。岩海苔の具をチョイスしたのはセンスの高さを感じます。
重厚なスープを岩海苔が吸う事で、岩海苔の特性が生きています。味玉も味が染み込んで旨いですね。
チャーシューは低温調理のモモ(ほんのり炙っているそうです)とバラの分厚い炙りチャーシューです。
低温調理のモモは肉の旨味と炙りの香ばしさが噛んだ瞬間に口の中に広がります。この旨味は秀逸ですね。
バラチャーシューは脂と肉の繊維が柔らかく、口の中に旨味がジュワっと広がります。さすがに七輪で炙ったチャーシューは絶品ですね。
一見パワー型のラーメンに感じますが、随所随所に細かな手間がかかっていて・・・その部分に上品な旨味を感じます。所謂、「味わえる濃厚系」のラーメンですね。
お店のこと ~三橋さん~
店主の三橋さんは習志野市出身で高校卒業後は自動車整備の専門学校に進学しました。
「あの頃は何故か自動車整備士になろうとしたのですが、その時にアルバイトで働いていた柳屋(現:節※本八幡)での仕事が楽しくて・・卒業後はラーメン屋やろうと思ったんです。」
柳屋と言えば、珍しい九州大牟田ラーメンのお店で、現在は「節」と店名が変わり、やはり豚骨系を出すお店ですね。
「その後は家庭の事情で父の代わりに家業の居酒屋を手伝う事になったんです。それから居酒屋を辞める事になったので、それならラーメン屋って思いました。ガッツリが好きだったんで、食べて美味しかった”どろそば屋 ひろし(京成大久保)”に入りました。」
三橋さんは実家が居酒屋と言う事もあってか、小学校の時には飲食店をやろうと思っていたそうです。整備士を志すもラーメン屋になったのは子供の頃に志した道に戻ったと言う事でしょうね。
お店のこと ~鎌形さん~
続いて一緒に働いている鎌形さんにお話を伺いました。鎌形さんは香取市出身だったそうです。
「実家は農家で3・11の地震までは胡蝶蘭を造っていました。地震で被害を受けて、親父と今後どうするかを話して・・農家を辞める事になりました。で、何するか考えた時に、ラーメン食べるのが好きだったので・・・”麺屋 青山”のグループで働く事にしました。その後は神栖の”どてちん”に配属になりました。」
「麺屋 青山」と言えば、成田に本店を持つ首都圏でも有数の人気店ですね。
「その後、一緒に働いていいた川島さんと言う方が独立して”どろそば屋 ひろし”を立ち上げると言うので・・・手伝う事になりました。三橋が入ってきて・・・オーナーの川島さんは別のお店に、僕は”どろそば屋 ひろし”の店長になって三橋と店を切り盛りしました。」
そこで三橋さんと鎌形さんが出会う事になったそうです。
そして独立へ
こうして縁あって出会ったお二人ですが、もともと最終的に自分の店を持とうと考えていた三橋さんが独立を決心した時に、鎌形さんも一緒にやりたいということで意気投合し、2019年2月2日にお店をオープン。店名は三橋貫滋さんの名前から1文字取って「貫」となりました。
「”ド豚骨”は初めから考えていましたが、他のメニューや味は常に二人で考えています。今ではファミリーから年配の方まで幅広い層の方が来てくれて嬉しいです。今後は限定も力を入れていきたいですね」と語ってくれました。
ラーメンの縁あって出会った二人が立ち上げたお店。ラーメンを作っているお二人の阿吽の呼吸、その姿からも長年の信頼関係が伺える素晴らしいお店でした。
マッスルコメント
イチバも最強マッスルを目指して!”最強ポーズ”マッスル!!
ド豚骨 貫
住所/船橋市浜町1-43-12
営業時間/11:00~22:00
定休日/火曜(祝日の場合は翌日)
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